第12話「京都―初戦」
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て「へ?」と間の抜けた声が出ていた。
「元に戻ったんですね?」
ネギの言葉に首を傾げたくなったが面倒くさいので頷くことにする。正直に言ってまだ寝たりないのだ。
「ああ」
「よかったぁ、タケルさん、実はお話したいことが――」
「――ちょ、いいんすか?兄貴」とネギの肩から顔を出して焦るオコジョに、刹那が冷静に答える。
「いえ、タケル先生には今朝の電車の中でお世話になりました。おそらく事情は大体知っているでしょう」
その言葉の意味はわからなかったが、どことなく厄介ごとであることを直感した彼はフと思った。
――寝たい。
「――と、いうわけなんです!」
ネギがタケルに自信満々に言い切った。おそらくタケルは助けてくれるものだという想いが無条件にあるのだろう。
「……要約すると近衛さんが狙われているから皆で守ってくれ、ということだな」
話を整理し、まとめたタケルの確認に、三人が一斉に頷いた。
「……なるほど、わかった」
少しだけ考えるように頷いて、
「やった! タケルさんがいれば100人力です」
「はい、随分と助かります」
「これで木乃香を守る壁は鉄壁になったってわけね!」
「この地味なアニキがねぇ」
3人が一様に喜び、一匹が胡散臭そうな顔をした。だが、タケルはその喜びに水を差すようにネギを見据えて「ただし」と加えた。
「……俺は少ししか手伝わない」
「……少し?」
「ああ」
「な、どうしてですか!?」
気色ばむ刹那に、タケルは目もくれず「そうだろ、ネギ?」とだけ言う。そのタケルの瞳に、ネギは彼の言いたいことを理解した。どこか嬉しそうな顔になって元気よく返事をした。
「……はい!」
「ネギ先生! 納得が――」
なぜそれだけで納得したのかわからない刹那が抗議をあげようとしてアスナに肩を叩かれた。彼女にもその言葉の意味が理解できたのだろう、そんな目で刹那を止めていた。
「俺は風呂に行って来る。もしもコトが起きたら、どうにかして知らせてくれ」
「はい!」
ネギの元気のいい言葉に頷き、その場を去る。その背を悔しげに見つめていた刹那は説明を求めてネギとアスナににじり寄った。
「それで、なぜあんなふうに納得したのですか?」
答え次第では斬る、とでもいいたそうな顔をする刹那に、ネギは軽く呟く。「これはタケルさんとの約束なんです」
「……約束?」
「『どんなピンチでも俺に頼るな、それを乗り越えてこそ強くなれる』……ってね?」
首を傾げた刹那にアスナが答えた。
「……ですが、今回の場合は――」
事情が、といいかけた刹那にネギは「大丈夫です」と答える。
「少しは力を貸してく
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