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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第三話『部屋割り事件と活殺の心得』
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弊だが……。
「ふー……」
「やれやれ……」
千冬さんと山田先生が教室から出て行くのを見送り、一夏と俺は溜息を吐く混じりに立ち上がった。
「一夏、分かってると思うが……」
「皆まで言わなくても分かってるよ……」
俺と一夏は互いに頷いて教室を出た。教室内外ではまだあれこれと騒がしいが、今日の所はもう完全無視する事に決めた。
――――
「えーと、ここか。1025室だな」
「俺は1026室だから隣部屋か」
俺と一夏はそれぞれの部屋番号を確認しながらそう言う。
と言うか、隣部屋にするなら無理にでもいいから同室にしてくれや……と思うのは、俺だけじゃないはず…。
まぁ、一ヶ月後には同室になるだろうから、それまで何とかやってけばいいんだろうけどな。
「それじゃな、修夜」
「ああ、また明日な、一夏」
そう言って、俺と一夏はそれぞれの部屋に入って行った。
「あれ〜、しゅうやん?」
部屋に入ると、袖丈が異常に長い着ぐるみを着た女子がいた。
この娘は確か……
布仏本音
(
のほとけ ほんね
)
だったな。部屋番号は間違えてないはずだから、彼女と同室と言う事か。
……ってか、三時限目の「しゅうやん」はこの娘が言ったんかい!
「どしたの〜? もしかして、同じ部屋?」
「まぁ、部屋番号が間違ってなければそうなるんだろうけど……てか、しゅうやんって何?」
「ほぇ? しゅうやんはしゅうやんだよ〜?」
……あだ名みたいなもんか、要するに…。
って言うか、なんか調子狂うなぁ……まぁ、のほほんとしてるせいか、癒されそうな気配もするけど。
「……まぁ、いいや。とりあえず、一月の間よろしくな、本音」
「よろしく〜、しゅうやん」
にへらと笑う彼女に思わず微笑んでしまう俺。なんだこれ、予想以上に癒し効果が半端無いぞ!?
そんな事を考えつつ、俺は届いているであろう荷物を見つけ、中身を確認する。
「わっ、しゅうやんは荷物が多いねぇ」
興味津々に俺の荷物を見た本音が驚いた声を上げる。
荷物の中身は、着替えや日常品だけでなく、本やゲーム機にノートパソコン等々。後は俺が愛用している修行道具に二振りの刀だ。
因みに言っておくが、刀にはちゃんと登録証が付いているからな? 流石にそれ無しで持ち歩くほど、常識知らずな訳じゃない。
「まぁ、必要なものとなると、どうしても多くなるからな。これでもまだ少ないほうさ」
どちらかと言えば、俺がよく使うものを最低限を詰め込んだ形だな。よく分かってるなぁ、あいつも……。
そんな風に本音と話していると……。
――ズドンッ!
隣から、なにやら分厚い壁でも突き破ったかのような音が響いた。
「な、なんだぁ……?」
同じくきょとんとしている本音と顔を見合わせる。
音の位置からすると……一夏の部屋か? 何やった
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