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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第二話『英国淑女の宣戦布告』
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夏と同様に驚いている。
「しかし修練は怠っていないようだな、真行寺。流石とだけは言っておこうか」
「そりゃ、師匠が師匠なものですからね……。そこはあなただって分かっているでしょう?」
「確かにな」
そう言って、千冬さんは出席簿を収めて教壇に戻る。
「さて、少々話の腰が折れてしまったが、誰が代表者になる?」
教室を見回しながら、千冬さんがそう言葉を紡ぐと……。
「はいっ。織斑君を推薦します!」
「私もそれが良いと思いますー」
「お、俺!?」
予想通り、一夏を推薦する女子が出る出る。
しかも、視線に『彼なら何とかしてくれる』という、無責任かつ身勝手な期待が込められてるし。
「では候補者は織斑一夏……他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ」
ちょっ、千冬さん!? それを言ったら……!
「はいっ。真行寺君を推薦します」
「真行寺君なら、皆のことを引っ張ってくれそうだからいいと思いますっ!」
「しゅうやんに一票お願いしま〜す」
……やっぱり出たよ、俺の名前…。
恐らくSHRの件もあるんだろう……一夏以上に俺を推薦する声が多い。
……というか、今しゅうやん言ったのは誰だ、おい!?
「ちょ、ちょっと待った! 俺はそんなの――」
「諦めろ、一夏……。織斑先生相手に撤回出来るなら、俺だって撤回宣言してるんだから……」
「……うぐ…」
俺の言葉に、一夏は思い至る事があったのか、渋々席につく。
「他にいないか? いなければこの二人に……」
「待ってください!」
突然、オルコットが千冬さんの言葉を遮って立ち上がり、言葉を紡ぐ。
「そのような選出認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!
わたくしに、そのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
なぁ、オルコットの発言に俺は少しばかりイラッとしたが、気のせいか?
そんな事を考えるも、それでも向こうは続ける。
「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!
わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」
あのさ、イギリスも島国だって事理解した上で行ってるのか? しかも、ここにいるクラスメイトの大半はその島国で暮らしているんだぞ?
「いいですか!? クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」
ますますエンジンが上がっているオルコットは怒涛の剣幕で言葉を荒げる。
一夏も苛立ってそうな顔をしてるし、俺もまた堪忍袋の緒が切れるのを抑えている。
しかし――。
「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で――」
――ブチッ!
オルコ
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