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IS 〈インフィニット・ストラトス〉〜可能性の翼〜
第一章『セシリア・オルコット』
第一話『クラスの9割8分が女子生徒』
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俺の名は
真行寺修夜
(
しんぎょうじ しゅうや
)
。3月18日生まれの16歳で、血液型はB型。
特技は子供の頃から鍛えてる武術全般で、座右の銘は『人間万事塞翁が馬』。
……え? なんでこんな自己紹介をしてるのかって……?
それはまぁ、その……。
(何というかこれは想像以上に辛いよな……)
早い話、俺ともう一人の男子生徒以外のクラスメイトが、全員女子だと言う状況が予想以上にきついので、現実逃避していました。
うん、予測はしていた。だけど、実際の経験と予測は大違いな事この上ないのは、どんな状況でも一緒だ……。
周囲からは好奇の目……。正直な所、苦行ですかと言いたくなるくらい居た堪れない。
それは、俺の隣にいる男子生徒――
織斑一夏
(
おりむら いちか
)
も同じだろう。妙に落ち着きが無いのが見て取れる。
……とかなんとか考えてると、自己紹介が始まった。
それと同時に、織斑が横目で俺に視線を送ってくる。 恐らく、どうしたら良いかってのを聞いてるんだろうが……。
(……悪い、気合で何とかしろ)
と言う視線しか返せないのが現状である。
何やら非難めいた視線を感じるが、仕方ない。 俺もこういう状況は慣れてないんだからさ……。
そんな視線のやり取りをしているうちに、織斑の順番が回ってきた。
「え、えーっと……織斑一夏です」
結局、良い案もなにも思いつかなかったらしく、無難に始める織斑。
しかし、その後が続かない。
恐らく、周りの女子の『他には!? ねぇ!? 他には!?』と言う視線のせいで、切羽詰ってるんだろう。
「……以上です」
――ズコーー!!
その後の発言に、女子の約半数がずっこけた。期待外しにも程があると言いたいくらいに。
副担任の
山田真耶
(
やまだ まや
)
先生も、なんか涙目だし。
まぁ、気持ちはわかるな……。 どっちのかって? 両方に決まってます。
そんな周囲の状況に半ば呆れていると……。
――パアンッ!
何者かに織斑の頭が勢い良く叩かれた。うん、すっげぇ良い音だ……。
織斑は織斑で、叩かれた頭を抑えながら後ろを見る。
「げぇっ、関羽!?」
――パアンッ!
「誰が三国志の英傑か、馬鹿者」
いや、その容赦の無さはそう思われても仕方な(ギロリッ)……なんか視線感じたので黙っておこう。
「もう会議はよろしいんですか? 織斑先生」
「ああ、クラスの挨拶を押し付けてすまないな山田君」
「い、いえ、私副担任ですから…」
なんか、織斑先生が来た途端、山田先生のテンションがさっきより上がってる気がするな。 しかもなんか熱っぽい視線向けてるし。
ああいうタイプが趣味なのか、あの先生は? 命知らずな(ギロッ!)……何でもありません。
「さて諸君、私が担任の
織斑千冬
(
おりむら ちふゆ
)
だ。これから
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