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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
七十九話:ピエール見参
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同情と軽い罪悪感を抱きながらも、やはりどうでもよくはあるのでさっさと割り切って、ラインハットの城下町を目指します。
が、ここからは、ただ戦うわけでは無い!
何故なら、ここでは!
彼が、現れるからです!
私の、
騎士
(
ナイト
)
!
スライムナイトの、ピエールが!!
「ヘンリー!ピエールは、絶対に!絶対に、ゲットするから!スライムナイトは、私に任せて!」
「……わかった。危ない時は、俺も倒すぞ」
「うん!」
無理し過ぎてスラリンが死んだりでもしたら、悔やんでも悔やみ切れないからね!
そこは、勿論です!
ゲームであれば別に、誰が倒そうとも起き上がって仲間になってくれるけど、現実無理っぽいよね。
ヘンリーが倒して私の仲間になるとか、意味がわからないし。
と、打ち合わせを終えてターゲットを探していたところ、現れました!
スライムナイトの、集団が!
どれだ!どれが、ピエールだ!
とりあえず刃のブーメランで、一網打尽に!
と勇んで武器を構え、ヘンリーとスラリンには下がって貰って敵の接近を待つ私の視界の端から、ターゲットのスライムナイト隊に接近するものが。
なんだ?横取りですか?
でも人間では無いみたいってか、あれもスライムナイト?
なんだ、ピエール候補が増えただけか。
なら大丈夫だ、問題無い。
と余裕の構えで待ち受ける私の前で、異変は起こりました。
横合いから突進してきた追加の一体がそのまま集団に突撃し、攻撃を仕掛けたようです。
「なにあれ。同士討ち?」
「みたいだな。メダパニでもかかってるのか?」
「なんでよりによって、私の目の前で。なんか悔しい。行ってみよう」
「いいけどよ。別にあれでなくてもいいだろ」
「そうだけど、一応」
というわけで、何故か圧倒的な強さを見せ、スライムナイトの集団を次々に討ち取っていく一体が全滅させないうちにと、急いで近付きます。
近付いたところで、ヤツらの声が聞こえてきました。
「同族に刃を向けるとは!血迷ったか!」
「お主らには悪いが、あの方にお仕えするのは拙者であると、十年前から決まっておる!邪魔立てするなら、拙者を倒してからにして貰おう!」
随分しっかり喋るんだなあ、スライムナイトって。
口調が武士みたいになってるのは、メダパニの効果だろうか。
あと、魔物も個人差ってあるんだなあ。
強すぎでしょ、一体だけ。
「あ、全滅しちゃったね。集団のほう」
「……おい、ドーラ。まさか、あれ」
ヘンリーがなんか言いかけたところで、勝ち残ったスライムナイト(強)がこちらに向かってきます。
む、来るか!ピエール(仮)!
警戒を高め、刃の
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