第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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早乙女は最低限の接触に留めた。
・・・こいつ、坊やをダシにすればあっちの戦闘組をも凌ぐんじゃないか?
とふざけた事を考えている間に、宮崎以外全員分(と言うか全員一気に)仮契約を終わらせた。
「ハイハイハイハイ、と。マスターと従者カードは本人に渡しておくから、こいつの目が覚めたら渡しとけ。
さて、宮崎だが……お前一人だけ仮契約済んでる為、少々手続きが変わる。
少々待つか、ネギにキスすれば終わる話だが、あ、はい、そうですか。無理ですよね。」
兄様が宮崎に(ニヤニヤ笑いながら)どちらにするか聞くと、再び顔を真っ赤にし、ただ首を横に振った。
・・・大胆なんだか、臆病なんだか。独占欲は強そうだがな。
まぁこれで私もこいつらも晴れて自由の身。あとは―――
「二泊三日海の旅ぃー!ついて来る奴はこの指とーまれ!!」
「「「ハイハイハーイ!!」」」
―――あとは、このふざけた修学旅行もどきだけだ。
あぁ、何故真夏の太陽の下に出ないといけないのか。まぁ"家"で寝てればいいか・・・。
全く、面倒な事だ。
Side out
Side ―――
飛行機の降り立つ音と、飛び立つ音が幾度と聞こえる。
"成田国際空港"、普通の人間が利用する普通の施設に、新たな問題児が現れた。
「全く……あいつ、来る来るって言うだけで、全然来ないんだから。
ネカネお姉ちゃんも帰ってこないし、共々連れ帰ってやるわ!」
唾広のトンガリ帽子にローブ、そして長い赤い髪。場違いな魔法使いが、そこにいた。
Side out
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