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少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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馬鹿なのは重々承知よ……。」

「ちがう・・・。考え方が、おばか。それじゃ、絶対負ける。」


その後は、暫くお説教とアドバイスが続いた。詰まる所私の戦い方は突っ込み処満載で、駄目駄目らしい。

まず、最初から相手に突っ込む戦い方。・・・これは自分でも分かってるんだけど、どうしてもね。

そして相手が詠唱し始めた時に中断させる方法が無い事。これは剣の能力で消せるとばかり思ってた報い。

で、その上律儀に相手の魔法とぶつかっちゃう所も駄目らしい。後ろに仲間がいる場合はそれでも

正解らしいけれど。


「・・・じゃ、始めはこの三つから。」

「は、始め……?まぁ良いわ、了解よ!」


再度剣を構えて、アリアちゃん式修正特訓に入った。・・・この子達を超えて行く為に、まずはこの子達の

足元に立とう。その為にまずは―――


「生き残らないといけないのよおぉおおおおおおおおお!!」

「・・・ちゃんと、やりなさい。」

Side out


Side エヴァ

「フン……全く、何を遊んでいるんだかな。」

「まぁまぁ、そう言わんでやりなさいな。」


私の言葉に、兄様は生暖かい目で四組を見守っている。・・・気に食わんな、色々と。

こちらもあちらも、程度の違いはあれど中学生の小娘共だ。それを私達の世界に突き落とそうなど。

まぁ、兄様は昔から遊びが過ぎる人だったからな・・・。付き合うのにも慣れたさ。


「さて生徒諸君。貴様らの出来に合わせてカリキュラムを作ってやったぞ。

ノルマ熟せん奴は後で補修だからな?こ・じ・ん・て・き・に♪」

「「「「はいぃぃぃぃぃ〜〜〜!!」」」」


私が小娘共を料理する為の献立を渡してやると、悲観に暮れながらもワイワイ練習し出す。

尤も出来が良いのは宮崎・綾瀬か。一番出来ない・・・と言うかやる気が無いのは長谷川か。

・・・だが、こんな空気も良いのかも知れない。少しだけ―――


「―――救われる。」

「……ああ、そうだな。こんな毎日だけが続けば良いのにな。」


若干疲れた様子の兄様に、自然と手が伸び頭を撫でてしまう。すると、珍しい物を見たかのように

目を見開いてこちらを向く。そして、直ぐに柔らかく笑う。

・・・起きている時にやったのは初めてかもしれない。だが、こんな風に笑って貰えるのなら悪くない。


「あーーー!愁磨せんせーとエヴァちゃんがイチャついてるーー!!」

「ウヒヒヒヒ、これは夏休み明けの新聞用に撮影しとかないとねぇ!!」

「き……貴様ら………いい度胸だ!カリキュラム放棄、弾幕避けに変更だ!!」

「ちょ、ふざけんな早乙女、朝倉!被害被るならお前等だ
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