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少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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自分で守れって事なんだろう。


「そう言う事。そんな訳で、明日菜・楓・古ちゃんは最低でも坊やの未強化状態以上の強さに。

まき絵ちゃんは楓くらいになって貰うわ。さて、あとの文系の皆は体力強化と魔法習得に専念ね。」

「フハハハハハハハハハハハハ!漸く貴様らを苛め抜き貪り尽し、地平の彼方へ埋められると言う訳だ!!」

「え、エヴァンジェリンさん!?えーっと、魔法の先生って言うのはまさか……。」

「そう、私だ!フゥハハハハハハハハ!あーっはっはっはっはっはっはっはっは!!」


ノワールさんの"影"からやたらとテンションの高いエヴァちゃんが現れて、五人を攫って行った。

・・・あ、あんな状態のエヴァちゃんに魔法なんか習いたくないわ。

良かったわ、こっちはノワールさん・・・で・・・。いや、待って。何かがおかしい!!


「それじゃまき絵ちゃんにアリカ、楓にはしずな、古ちゃんにネカネ、明日菜にはアリアで行きましょ。」

「あ、アリ、アリ、アリアリアリ!?」

「・・・アリーヴェデルチ?」

「ちっがぁーーう!!いやしたいけどさ!?したいんだけども!ああもう、こうなったらやってやるわよ!

かかって来なさいアリアちゃん!!」
ゴッ!
「・・・・・・やる気なのは、いい事・・・。」


"咸卦法"を使って強化して、ペンダントを剣に変える。アリアちゃんも何時ぞやの虎、『神虎(シェンフー)』を四頭

呼び出して、私の剣の二倍もある鉄扇を二本広げる。

魔力の寒気とは違う、何か神々しい圧迫感を感じる。やっぱり、本物は違うわね!


「せやぁぁぁぁああああ!!」

「・・・直線的。」
どべっ!
「ふべしっ!」

「・・・・・・"アリア・カデンツァ・ヒム・レクイエム かみのらいこう りゅうのいぶき ちりのやま

すべてやきつくす えいごうのほのお"。」


虎の前足で吹っ飛ばされた隙に、アリアちゃんが詠唱を始める。なんか可愛いんだけど、やばい!

急いで剣に力を注ぎ切ると同時に、手のひらから真っ白な炎が広がる。


「『うちゅうそうせいのこくてん(アースメソッド・ランド・サクリメルト)』・・・!」

「そぉぉぉぉりゃぁ!!ぁああああっちゃちゃちゃちゃちゃ!!」

「……おばか。」
ザバー

一旦炎(?)を斬ったまでは良かったんだけど、何故か消えずに剣に纏わりついた上、剣を伝って私にまで

燃え移った。転げまわってる所に、予め用意されていたっぽいバケツの水を被せられ、炎は消えた。

・・・な、なんでただの水で消えるのに私の剣じゃ消えないのよ・・・!


「・・・明日菜、そこそこ出来る。でも、おばか。」

「うぐっ………わ、私が
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