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少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
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で最初から行けば油断し切っていたネギに一撃入れられただろう。


「「「行くよ!!」」」

「"プラクテ・ビギ・ナル!"『魔法の射手(サギタ・マギカ) 光の三矢(セリエス・ルーキス)』!!」

「………"ラステル・マスキル・マギステル 久遠の空よ来たれり 敵を撃て戦神の矛"。」


突っ込んで来た三人の猛攻と魔法の矢を上体を反らすだけで避け、ゆっくりと詠唱を始める。

最近のネギは、何と言うか・・・得意の光・雷・風魔法を度外視して殲滅特化型になって来ている。

今詠唱中の魔法とてそうだ。固定砲台としては優秀に育っているが、これでは何の意味も無い。


「このぉぉぉおおおおお!!」
ブォン!
「"集え星の欠片 地より出でよ砂の鉄 空に伴え御使いの剣"!」
ザフッ

明日菜が再度大上段で斬りつけるが、空を切り砂浜へ剣が突き刺さる。

その瞬間ネギの詠唱が完成し、隙だらけの明日菜、殴りかかって来た古菲と長瀬を空中へ放り投げる。

そこへ、天からの一撃が落ちた。


「『熾使よりの天剣(シュワルト・ヴァンヒンメル・ファーレン)』!!」
ドッズゥン!!
「「「にっぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!!」」」


地上100mに形成されていた全長20mの大剣が隕石かの如く落ち、その余波で三人は吹き飛びダウン。

明日菜も魔法による直接攻撃では無い為、防御不可と言う訳だ。

後ろにいた図書館組三人は白旗をパタパタさせており、これで決着。


「そこまで!勝者、ネギ・スプリングフィールド!」

「ふぅ……ありがとうございました。」

「はい、ネギはノワールと近右衛門について行って修業の続き。その他はこちらへどうぞ。」


再度ダイオラマ球内を移動し、今度は来客用の別荘へと移る。

待機していた茶々子・茶々音・茶々奈が気絶中の三人をそれぞれベッドへ担いで行く。

残った六人が所在無さ気にワタワタしていたので、別荘内を案内し、自由にさせた。

なんとも困った事に、ネギと明日菜がいなければ話が進まない上にする事が無い。


「……刀子。」

「ハッ。刹那の様子……ですか?」

「ああ、あれからずっと籠りっぱなしだろ?そろそろ限界かと思ってな……。」


する事も無い―――と言うか流石に心配が上限を超えた事もあり、刀子を呼んで刹那の様子を報告させる。

"アンサラー"撃破時に気を失った刹那は、起きるやいなや、俺が遊び半分で作った『剣の塔』へ突撃して行った。

そこは名の通り、階が上がるにつれ立ち塞がる剣豪の力が増して行く試練の塔。

全1000階ある内、刹那は昨日120階程度だったが・・・。


「今
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