暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第73話 少年たちは現状を打破したいようです
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



指パッチン一つ、ダイオラマ内の海岸へ全員を移動させる。

ネギと長瀬・古菲は既に構えている。・・・明日菜が構えていないのが妙だが、構えを変えたか?


「時間制限は………そうじゃのう、10分にしようかの。ネギ君が移動してよいのは左右5歩のみ。

戦闘方法は任せるぞい。君らは好きに攻めるとよい。」

「………若干納得いかんでござるが、手段を選んでもいられない。行くぞ!!」
ドゥッ!!
「そいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいそいっ!!」


長瀬は戦闘開始の合図も待たず、至近距離のネギにいきなり16身分身で気弾と朧十字を叩き込む。

が、気弾全てを未強化のまま迎撃し、突っ込んで来た八人を投げ捨てる。

続いて突っ込んで来た古菲も投げ飛ばされ、いつの間に習得していたのか、図書館組が撃った『魔法の射手(サギタ・マギカ)』は

しかし、放たれている気の圧でネギの50p程手前で掻き消える。


「………えっと、まだやりますか?」

「な、何のこれしき!アル!」

「まだまだ拙者も本気でござらんぞ!」

「良いわよ、皆。ちょっと私に任せて。」


俄然やる気になって気を漲らせた長瀬と古菲だったが、今まで突っ立っていた明日菜が前に出た事で

若干肩が落ちた。肝心の明日菜を見ると、既に"咸卦法"を纏った状態で俺がやった例の剣を持っている。

考えたな。対象が傷ついている時あれを使えば全快させるだけだが・・・。


「やぁぁああああ!!」

「大上段……!?そんな見え見えの攻撃!」


明日菜の隙だらけの上段斬りを、ネギが『銀龍』を腕だけ召喚し右手に宿して剣を殴りつけに行く。

当然の如く弾かれる、とほぼ全員が思った初撃の勝敗は―――

ザンッ
「な……!?くぁっ!!」

「おぉ!何が起こったアルか!?」


明日菜の剣がネギの龍の手を全くの抵抗なく切り裂き、ネギは紙一重で躱す。

あの剣は、明日菜の能力である『魔力無効化』を変換する魔具だ。魔力による傷を判別し"回帰"させる。

治せるのは魔力による傷のみだが、打ち合う場合は別だ。気・魔力は勿論、神力でさえ軽減する。


「成程、明日菜殿が先陣を切ってくれれば行けそうでござるよ!」

「そー言う事!任せろとか言ったけど一人じゃ無理!」

「最初からそう言っとけばいいアルよ!」

「成長していたのは小太郎君だけじゃなかったと言う事ですか………。」


長瀬・古菲をネギの背後へ、明日菜を正面にその後ろへ『魔法の射手(サギタ・マギカ)』が使える三人。

朝倉・長谷川は相変わらず遠くで観戦し、佐々木はリボンを構えている。

・・・残念。その布陣
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ