第73話 少年たちは現状を打破したいようです
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は頭を抱え顔を真っ赤にして転げまわる羽目になる。
くっ・・・駄目だ、駄目だ。いい加減どうにかしないと永遠にこの会話が続く事になる!
「と、とにかく皆さん出てってくださーーーい!!」
………
……
…
「で、ネギ。あんたが寝てた間にみんなで考えたんだけどさ。」
「部活を作るアル!!」
「………………………なんでですか?」
騒ぎから暫く。学園祭の時のメンバーが集まり、大事な話があるからと言うから聞けば・・・。
部活?まぁ作るには部員が5人以上と顧問、あとは学生らしい活動内容があれば創設は可能だ。
「ネギ、あんた悔しくないの?」
「え………………はい、悔しいです。このままではどうにも収まりません。で、それと何の関係が……?」
「あんたらが偶に言ってる『魔法世界』ってのがあるでしょ。夏休みにそこに行く為よ!!」
皆さんの考えは単純。この先愁磨さん達が何をやらかすか分からないけれど、力は必要になるだろう。
かと言ってこのまま愁磨さん達だけに教えを乞うて居ても、今回の二の舞になるだけ。
なら、魔法の本場に行けば何かしらの成果が挙がるだろう、と。
その最有力候補は、ズバリ僕の父さんとその仲間の人達。それを探しつつ武者修行、と言う事だった。
「……確かに学園長先生、いえ、愁磨さんでも直ぐに部費として旅費を用意してくれるでしょうね。」
「あー、そこは考えてなかったけど、確かにその通りね。と言う事は、問題解決よね!!」
「ええ、"こっちの世界"での問題はありません。」
「分かってるアル、"あっちの世界"での問題はあるって事アルね。」
当然です、と後を続ける。
魔法使いの世界は皆さん散々見て来たから分かるだろうけれど、その原初のルールは"弱肉強食"・・・
いや、"殺しが肯定されている"世界だ。
「その最前線……頂点も頂点の愁磨さん達と関わって、僕達の誰も死んでいないなんて奇跡以外の
何物でもありません。いえ、その頂点の人達が要所で僕達を助けていたからです。」
「………それは理解しているです。私は実際に戦った訳ではありませんので、本当の所は分かっていないの
でしょうが。」
「そ、それでも、私たちはネギせんせーの力になりたいんです!
これ以上、ネギせんせーが傷つくのを黙って見てるなら、猫の手にくらいなって戦いたいんです!」
のどかさんの言葉に、思わず抱きしめそうになる。・・・いけないいけない。僕のキャラじゃない。
それに、そんな事を考えて良いような話題でもない。
「………分かりました、学園長先生と愁磨先生に話をしてみましょう。」
「うげ、愁磨先生にも?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ