呪歌
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さい!ここは危険です!ただいま列車の脱線事故により、駅へは入れません!』
「脱線?」
「いや・・・テロらしいよ」
一部の人にはバレていた。
『内部の安全が確保されるまで駅は封鎖します』
「行くぞ!」
「でも封鎖って」
「いちいち聞いていられないでしょ!」
「それどころじゃねぇしな」
「うぷ」
「バカナツ!人酔いしてる場合じゃないでしょ!」
一同は人混みの中を進んでいく。
「駅内の様子は?」
「な、何だね君!」
駅員がそう言った瞬間、エルザは駅員に頭突きを決めた。
「駅内の様子は?」
「は?」
また頭突きを決める。
「駅内の様子は?」
「ひっ」
3人目の駅員は怯えていた。
「即答できる人しかいらないって事なのね」
「だんだん解ってきたろ?」
「エルザもエルザでめちゃくちゃなんだよな。まぁそこが面白れぇけど」
「ティアと比べたらまだまだ優しい方だけどね」
その様子を上からルーシィ、グレイ、アルカ、ルーが若干引き気味に見ている。
まぁルーは引いているかよく解らないが。
「ナツ!起きなさいって!聞いてるの!?」
「・・・」
ティアがナツを起こそうとするが、さっきの列車・魔導四輪・人酔いの3つがキツかったのかナツは無反応だ。
これがいつも通りだったら、氷の女王と呼ばれるティアの言葉に無反応はあり得ないだろう。
「全く・・・しょうがないんだから・・・」
ふぅ、と溜息をつくと、ティアはナツを背負った。
少しよろよろとよろめくと、エルザ達を追って駅の中へ突入した。
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