戦闘校舎のフェニックス
第23話
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無理な相談ね。人間ごときに防がれた上に傷を負わされたんですもの。引き下がれないわ。
それに『同等の負傷』と言うけれどあなたの方が負傷しているのではなくて?」
そう言われて朔夜をよく見ると左腕に目が行っていたがところどころ怪我をしている。
「手負いとはいえ、あなたたちを落とすのは造作もないことよ」
「あらあら、あなたのお相手は私がいたしますわ。『爆弾王妃』のユーベルーナさん」
俺たちと『女王』の間に朱乃さんが庇うように入ってきた。
「その二つ名はセンスがなくて好きではないの、『雷の巫女』さん。あなたを相手にする以上、そこの人間はすぐには無理ね。丁度、あなたと戦ってみたかったわ。あなたを倒してからじっくりやることにしましょう」
「それは無理な話ですわね。私があなたを倒すのですから」
二人はオーラを纏い空中戦が始まった。
そこに部長から通信が入る。
「『朔夜。小猫。無事だったのね』」
「・・・はい。朔夜先輩に助けられました」
「アナウンスが流れてないのに殺さないでください」
「『そうね。イッセーの焦りに私も冷静を欠いたみたい。ごめんなさい』」
「すまん」
「反省はまた後で。作戦、どうしますか?」
「『ええ、二人の怪我の具合は?』」
「俺は左腕を中心にぼろぼろです。正直戦闘は無理です。固定砲台ならいけますが」
「・・・私は朔夜先輩のお蔭でかすり傷程度です」
二人は部長に報告すると部長は少し考えたのちに指示を出す。
「『作戦を修正するわ。イッセーは変わらず祐斗と合流して』」
「了解です」
「『朔夜は一旦帰還してアーシアの治療を受けて』」
「わかりました」
「『小猫はイッセー、祐斗と共に陸上競技場に向かってちょうだい』」
「・・・了解」
そこで部長との通信は切れる。
「・・・朔夜先輩、すみません。私のせいで・・・」
「気にするな。と言うのは無理か。だが、今は勝負の最中、反省は後だ。
俺が居ない間、イッセーを頼む」
「・・・俺が面倒を見てもらうのか?」
普通、先輩である俺が後輩の小猫ちゃんの面倒を見るべきじゃないのか?
「・・・わかりました。任せてください!」
「力強く答えないで!」
小猫ちゃんも意気込んでいる。
おかしい。絶対におかしい。
「イッセー、俺は一時下がるが無鉄砲に突き進むなよ」
さっきから俺の扱いがひどい気がするがいつもの事だ。
「お前は俺の親かよ・・・大丈夫だ。任せろ」
「親ではないがストッパーのつもりだ・・・任せた」
そうして朔夜と別れ陸上競技場に向かう。
正直朔夜が心配ではあるが、朔夜に任されたんだ。やってやるさ。
◇◆◇
「『ライザー様の『兵士』3名、戦闘不能』」
木場との合流地点に
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