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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第149話】
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トが舞う――。


「ば、バカ!幾らなんでも短いスカートで回ると下着見えるぞっ!!」

「ん?ちゃんとパンツ穿いてるから大丈夫大丈夫!」

「だあっ!?大丈夫じゃねぇっ!?――大人しくしてろって……ったく」


 言うや、頬を膨らませつつ――。


「むぅ。貴方が短いスカート好きって言ってたじゃない……」

「……確かに言った記憶はあるが――まあいいや。それよりもまだ生きてるのなら、早く戻らないといけないんだが――」


 そう言い、周囲を再度見渡すが、特に出口らしきものは見えず――。


「待って、ヒルト?――もう少しだけ、話良いでしょ?」

「……?」


 さっきまでの彼女と違い、今は真剣な眼差しで俺を真っ直ぐと見つめてくる。



「……唐突だけどね。貴方、何で最初、【ISで空が飛べなかった】と思う?」

「――唐突だな。……才能が無いからか?」

「……ううん、そんな理由じゃないよ?――貴方が最初に触れたIS、覚えてる?」


 ムラクモに言われ、記憶を遡る様に思い出す――。


「……打鉄だったな、確か」

「うん。貴方が最初に触れたあのISでね。貴方が深層心理の奥ではISの事を嫌っていたの。多分、貴方自身も解らないぐらいの小さな気持ちだったと思うよ?――それが、最初に触れた打鉄からコア・ネットワーク経由で全コアに伝わったの。――ふふっ。唐突な話だからなかなか信用出来ないでしょ?」


 俺の周囲をゆっくりと歩き、前まで来ると同時に俺を覗き込む様に見上げてくる。


「……あぁ。……でも確かに、俺はどこかISを嫌っていたかもしれないな。軍事転用禁止といいつつ、現実は無情にも軍事用ISが存在する。――最初に掲げた宇宙開発はそっちのけで、ISの装備は刀や銃といった物ばかり造られる。――宇宙開発が難しいにしろ、せめて災害救助に活用するとかもあるはずなのにさ。【人が造るのは戦うための武器ばかり】……」

「そうね。……でもね、どんな物でも最初は戦うための物だったって知ってる?例えば、パソコンとか」

「――パソコンは確か、元々が弾道ミサイルの演算ユニットかその類いのものじゃなかったか?」

「そうよ。――十年たっても、未だにISの技術が民間に伝わっていないけど、いつかはそうなる。……何て、ISコアが偉そうに言うことじゃないけどね?えへへ……」


 困ったような笑顔を見せるムラクモ――そして。


「話は逸れちゃったけど、最初の打鉄からコア・ネットワーク経由で全コアに伝わって、貴方に力を貸さなかったの。――ほんと言うと、私も貴方の事嫌いだったの。だから力を貸す気も無かったんだ」

「……そうか」


 その一言だけしか言えなか
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