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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第149話】
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。ずっと見てきたからね、私」
「ずっと……?」
何者なんだ……?
よくよく考えれば、俺の名前を一発で言い当てたし……。
それに何だか……、この声に聞き覚えがある気がする。
「……ふふっ。ヒルト?まだわからない?――【私は何度か貴方に話し掛けたり、返答した事があるわよ】?」
「……?――――まさか……!?」
いつもでは無いが、時折聴こえてくるあの謎の声の事だろうか……?
「ふふっ。正解よ?お昼前にも貴方に応えたでしょ?」
「……確かに、応えてるし――声も似てる」
「……似てるってよりはご本人だけどね」
「わ、悪い……。――だが良かったよ、俺の幻聴じゃなくて」
「ふふっ。私も、貴方に私の声が届いたのが嬉しいよ?」
屈託のない満面の笑み。
何故か心臓がドクンッと跳ね上がり、咳払いをして――。
「こほん。――声の正体はわかったが、君の名前がわからないな。自己紹介してくれるか?」
「……やだ、名前可愛くないもん」
「…………」
予想の斜め上の答えに、ポカンとしていると――。
「し、仕方ないじゃない。私だってまさかあんな名前になるなんてさ……。リヴァちゃんとか、レーゲちゃんとか、ティアちゃんみたいな名前が良かったのに……。まさかむら――」
「むら?」
「ニャッ!?何でもなーいッ!!」
目まぐるしく表情の変わる彼女に、驚きつつも――。
「でもさ、名前が無いと何て呼べばいいかわからないだろ?――流石にお前とか、あんたって呼ぶわけにはいかないし」
「むぅ……。可愛くないから教えたくないもん……。でも……どうしても呼びたいなら、【ムラクモ】――そう呼んで?……可愛くないけど」
「【ムラクモ】……?――ムラクモ……ってもしかして――」
「…………」
後ろ向きで屈んだ彼女は、小さく頷く。
「【村雲・弐式】――」
「フルネームで呼ぶなぁーッ!!」
今にも噛みつきそうな勢いで振り向くムラクモ。
表情は気恥ずかしさと微妙な怒りでよくわからない表情に。
「わ、悪い悪い――。そうか、前に山田先生が授業で言ってたな。――『ISには意識にも似たようなものがある』って」
「……うん。まあコア自身、実は皆意識があったりするんだけどね?――でも、貴方が初めてかもしれない。ちゃんと私みたいなコアと『対話』を果たしたのって」
「……よく解らんが、凄い事なのか?」
「うん、凄い事だよ。――後でコア・ネットワーク経由で調べるけど、多分初めてかも?」
そんな疑問符を浮かべつつ、くるりと横に一回回ると、ふわりとスカー
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