暁 〜小説投稿サイト〜
真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
崑崙の章
第23話 「ご主人様を……一緒に守ろ?」
[15/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
れって……」
「はい。抱いてくださいませ」
「………………」

 え、ええと……
 こ、こういう場合どうしたらいいんでせう。

「どうしました、主?」
「ど、どうしたもこうしたも……突然、なにを言うのかと」
「当然でありましょう? 先ほど言ったとおり、私の身も心も主の物。であるならば、私の初めてをもらっていただかねば」
「ど、どうしてそうなるんだよ!」

 思わず声を上げる。
 いや、あげるだろう……いきなり処女をあげるとか言われて『わーい』とか言える奴は、よっぽどのバカか、百戦錬磨のジゴロだ。

「女の私が、身も心も捧げるに証明できるものは、自分の操しかありませぬ……さあ、主」
「い、いや……ちょ、ちょっと落ち着こう、星。その、まだ昼間だし……」
「私の主への忠誠に、昼も夜もございませぬ」

 じりじり……まるで音がするように擦り寄ってくる星。
 その上着をゆっくりと床へ脱ぎ、胸をはだけさせてくる。

 や、やばい……

「い、いや、その。お、俺は一刀と違って女を下半身で手篭めにできないのであって……いや、不能ってわけでもないんだけど」
「では、問題ありませぬな。さあ……」
「あ、あああ……」

 前門に、星。
 後門に、寝台。

 もはや待ったなし。

「では、恥ずかしながら私がご奉仕を……」
「せ、星……」

 星の女性特有のいい匂いに、くらっとなった瞬間――

『『『『ダメーーーーーーーーーーっ』』』』

 轟音と共に、俺の部屋の扉が炸裂した音が響き渡る。

「……はっ!?」

 その音で、正気に戻る俺。
 見ればそこに居たのは予想通り……

「せ、せせせせせせ星ちゃん! わた、私が言った守るってのは、そういう意味じゃなくて!」
「おや、桃香様。なにを慌てておいでですか?」
「せ、せせせい、星ーっ! そこになおれっ! 私がその性根を叩き潰し……じゃない、叩きなおしてくれる!」
「はわわわわわ……敵です! 星さん、敵です!」
「あわわ……朱里ちゃん、星さんのおっぱいもぎとらなきゃ……私のこぎり持ってくるね」
「うん、そう……って、ひ、雛里ちゃん!? それはやりすぎ、やりすぎだから!」
「うん、わかった……じゃあ包丁で削りとろうね……左右一個ずつでいいよね」
「せ、星さん、逃げて! 今すぐ逃げてー!」

 俺の部屋の中が、瞬く間にカオスになった。

「あやー……」
「盾二殿……」

 扉の外から顔を覗かせている鈴々と馬正が、部屋の中を見て額を押さえている。

 俺は、冷めた眼で部屋の中を……そして扉の外から覗く二人の姿を見て。
 ぱたっ、と寝台の上に倒れこみ、天井を見ながら思わず呟いた。

「……他の世界の一刀、よく嫉妬で殺
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ