暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
氷の女王
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んだ」
「あれ?やだ・・・嘘でしょ!?」

一同が情報収集に向かおうとした時、ルーシィが辺りをきょろきょろ見回し始めた。

「ナツとルーがいないんだけどっ!」

その言葉にグレイとエルザは目を見開き、アルカはクスクス笑い、ティアは大きく溜息をついた。
ルーはただ寝ているのを起こし損ねただけだからいいとしよう。
問題はナツだ。
乗り物に弱いナツを、あろう事か列車において来てしまったのだ・・・。











一方その頃、そんな事を知らない列車は走り続ける。
車内には荒く息をするナツとそのナツの肩に頭を預けて眠るルーがいた。

「お兄さん達、ここ空いてる?」

すると1人の男が声を掛けてきた。
酔いと必死に戦っているナツとぐっすり眠っているルーに答える事は出来ない。

「あらら・・・辛そうだね。大丈夫?」

男はナツと正面に座った。
その男の目にナツの右肩の紋章とルーの左手の甲の紋章が映る。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)、正規ギルドかぁ・・・」

そう言う男の正体、それは・・・。

「羨ましいなぁ」

エルザ達の探している闇ギルド、鉄の森(アイゼンヴァルト)所属の『カゲヤマ』だった。
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