氷の女王
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?」
「騙されたのが悪いんじゃないの?」
怒鳴る2人をルーシィとルーが鼻で笑う。
「冗談じゃねぇ!なんでこんな面子で出かけなきゃならねぇ!胃が痛くなってきた・・・」
「魚食べる?」
「いるかっ!」
「ルーシィ、なんでお前が居るんだ?」
「そーいえばどーして?キャバ嬢、呼ばれてた?」
「何も聞いてなかったんですかっ!それにあたしはキャバ嬢じゃないっ!」
「お前ら、本当面白れぇよな。見てて飽きねぇ」
そんな会話をする6人のもとへ、ようやくエルザが到着した。
「すまない・・・待たせたか?」
「荷物多っ!」
大量の荷物と共に。
トランク12個ほどを縄で縛り、荷台のようなものに乗せて運んでいる。
中に一体何が入っているのだろうか。
「ん?君は昨日妖精の尻尾にいたな・・・」
「新人のルーシィといいます。ミラさんに頼まれて同行する事になりました。よろしくお願いします」
「私はエルザだ、よろしくな。そうか・・・ギルドの連中が騒いでいた娘とは君の事か。傭兵ゴリラを倒したとか何とか・・・頼もしいな」
「それ・・・ナツだし事実と少し違ってる・・・」
正しくは『傭兵ギルド南の狼』と『メイドゴリラ』だ。
「今回は少々危険な橋を渡るかも知れないが、その活躍ぶりなら平気そうだな」
「危険!?」
「フン」
怯えるルーシィはさておき、ナツが振り返った。
「何の用事か知らねぇが、今回はついてってやる。条件付きでな」
「条件?」
「バ・・・バカ・・・!お、俺はエルザの為なら無償で働くぜっ!」
「言ってみろ」
慌てるグレイを無視し、ナツは一呼吸置くと条件を口にした。
「帰ってきたら俺と勝負しろ。あの時とは違うんだ」
「!」
「お、おい!早まるなっ!死にてぇのか!?」
「死にたいならティアを呼んだ方が早いんじゃない?」
「アイツ、誰だろうが手加減なしだもんな」
そんな無謀すぎるナツの申し出にルーシィとグレイは驚き、ルーとアルカは何とも的外れなコメントをした。
そう言われたエルザはクスリと笑う。
「確かにお前は成長した。私はいささか自信がないが・・・いいだろう、受けて立つ」
エルザは髪をかきあげ、了承した。
「自信がねぇって何だよっ!本気で来いよな!」
「ふふ・・・解っている。だがお前は強い・・・そう言いたかっただけだ」
そう言うと、エルザはグレイに視線を向ける。
「グレイ・・・お前も勝負したいのか?私と」
そのエルザの言葉にグレイは首がちぎれるんじゃないかと思うほど全力で激しく首を横に振った。
「おしっ!燃えてきたぁ!やってやろうじゃねーかっ!」
目標が出来たナツは、文字通り燃えている。
そこでアルカが口
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