第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第70話:同じ夢、不思議な夢、本当に夢?
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(バトランド)
シンSIDE
マリーさんが集めた情報に従い、ライアンさんの故郷であるバトランド王国にやって来た俺達。
勇者である俺の武具を集めるという、取り敢えずの目的がある我々なので、本来ならば皆でバドランド城を訪問するのが当然なのだが、現在はパーティーを二分して行動している。
一つは、俺やライアンさんを中心としたバドランド王への謁見組……
陣容は、勇者であり当事者でもある俺とバドランド出身のライアンさん、あとサントハイム代表としてアリーナ姫達と、お城でコネクションを作りたいトルネコさんの計7人だ。
もう一つは、リュカ家を中心としたイムル組……
陣容は言うまでも無く残りの面子。
リュカ家とその家長の愛人姉妹の計8人。
このイムル組は何故お城へ来ないのかというと……
『私の仕入れた情報では……このイムルの宿屋では、最近奇妙な夢を見るらしいわ。何でも全員が同じ夢を見るらしいの……是非とも体験しましょう!』と、マリーさんの提案で別行動になりました。
アリーナ姫は『私も見た〜い』と言ってましたが、常識人のブライさんが止めたみたいです。
ブライさんは正しいと思う……
あまり彼方チームに深入りすると、非常識が感染つされてしまうと思うから……
他人と同じ夢を見て何が面白いのか……?
夢は個人的に楽しむ為に存在すると思う。
確かに不思議な現象ではあるのだろうけど、夢の共有など興醒めだ。
それはさておき、イムル組が問題を起こしてないか心配で仕方ない。
常識的思考回路の持ち主が、殆ど此方に来てしまっているので、一度騒ぎを起こしたら村が崩壊するまで収まらない気がする。
唯一常識論を言える人がウルフさんだけだし……
彼もリュカさん等と一緒に居ると、共に非常識になてしまうし……
ミネアさんも常識人ぽく見えたけど、本性はアレだったし……
「うむ……どうやら次の目的地が定まりましたな!」
別の事(リュカさん等)を考えていたら、何時の間にかバトランド王との謁見は終了しており、ライアンさんが俺に向かって話しかけてきた。
やばい……全然聞いてなかった。
「えっと……そ、そうですね……次の目的地が決まりましたね……あの、お手数ですけど、リュカさん達にはライアンさんから説明してもらえますか? 母国の事が絡んでいるので、その方が良いと思うんですが……」
我ながら苦しい言い訳だが、リーダーの俺が話を聞いてなかったなんて言えないよ。
「わ、分かりました……正直、苦手なんですよね……あの連中。常識が通用しないから。マリーも元から非常識っぽく感じてましたけど、合流して非常識度が増した気がします!」
やはりライアンさんも苦手だったか……
「じゃぁ、このままリュカさん達とは別行動でガーデンブルグ
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