第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第70話:同じ夢、不思議な夢、本当に夢?
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(リュカさん))も、夢によって眠らされたみたいだ……変な台詞だな?
まぁ細かい事は考えず、不思議な夢とやらに集中しようじゃないか!
森に囲まれた小さな村が見え、その中央付近に3.4階建てくらいの塔が聳えている。
村にはホビットやモンスターが居り、皆が仲良く暮らしている。
まるで小さなグランバニアの様だ。
暫くすると塔の最上階の小窓から、長く淡いルビー色の髪をした美しいエルフが顔を出し物思いに耽り出す。
以前リュカさんが言ってたが、エルフ族は美女が多いらしい……うん、俺も美女以外のエルフに出会った事が無い。
流石リュカさんだね。
別の事を考えていたら、塔の中からこのエルフ以外の女性の声が聞こえてきた。
「ロザリー……そうやって顔を出してると、またあの根暗野郎に怒られるわよ」
“ロザリー”とは、このエルフの事だろうか?
それに今の声……何処かで聞いた事のある美しい声だ。多分あの人だろう……
「酷い! ピサロ様の事を根暗野郎なんて言わないで下さい! 真面目なだけなんですぅ!」
ロザリーは顔を室内に向けて、プクッと頬を膨らませ怒ってる。
やばい……可愛いじゃないかロザリーちゃん……
彼氏は居るのかなぁ? その根暗野郎が彼氏なのかな? どんな醜男なんだ、彼女に出会ったら口説き落としちゃうぞ!
あぁでもなぁ……俺にはマリーとリューノが居るからなぁ……
これ以上浮気したら殺されちゃうだろうなぁ……リュカさんに譲るか。
また別の事を考えていたら、塔の前に何者かが現れた。
長い銀髪の後ろ姿だが、そこそこのイケメンオーラを醸し出している。
こいつがロザリーちゃんの彼氏か? 根暗野郎とはコイツか!?
面を拝みたくて睨んでいたのだが、此方に振り返る事無く懐から笛の様なものを取り出し吹き始めた。
夜中に笛を吹くと蛇が集まってくるって言われてんだぞ!
勿論そんな事は迷信なんだけど、うるさいから止めろよな……我が家程じゃ無いけど。
(ガコン!)
突然、根暗野郎の足下が降下し、奴ごと地下へ降りていってしまった。
何だこの仕掛けは!? 何で塔の中に入らず、地下へ降りちゃうんだ?
ははぁ〜ん……さてはコイツ、ロザリーちゃんの彼氏じゃないな!
無関係なモブだな。
まったく……変な所で出現するなよモブ!
こんな事なら奴の事は気にせず、ロザリーちゃんにだけ集中してれば良かった。
やっぱり美女は見てて飽きない……もっと近くで眺めたいなぁ。
すると視線が動き出し、俺の願いを叶えてくれるかの様にロザリーちゃんをアップにする。
イエ〜イ、美女を間近で堪能出来る……と喜んでいたのだが、視線変更によりある程度室内を見渡せる様になった奥の扉から、先程の銀髪が姿を現し近付いてきたので、ロザリーちゃんが振り向いて
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