パパとママと時々・・・
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翌日、俺とエリーは再びキリトとアスナの家に赴いた。
「よう、キリト」
「シオンにエリーシャか、良かった。すぐ来てくれ!」
「どうしたの?」
「いいからはやく!」
俺とエリーはすぐさまキリトの後についていくその先にいたのは長い黒髪をした少女、昨日俺たちが見つけたあの少女が今は目を覚まして体を起こしていた。
「目覚めたのか?」
「ああ、ついさっきな」
「よかった〜・・・」
エリーは安心して胸をなでおろした。
アスナの話だと彼女は『ユイ』というらしく、今までの経緯おろか自分の親がどこにいるのかも分からないらしい。
『記憶喪失、という線が一番か。いや、しかし・・・』
「どうしたシオン?」
「いや、何でもない」
俺はユイの目の前でしゃがみこんだ。
「こんにちはユイ、俺はシオンっていうんだ。よろしくな。それでこっちの銀髪の美少女がエリーシャ」
「こんにちは」
「イ、オ、ン?エイー、シャ?」
イオン?エイーシャ?
「難しかったかな?呼びやすい呼び方でいいよ」
アスナはユイにそう言った。するとユイは、
「パパ・・・」
「えっ?」
「あうなは・・・ママ」
「ッ!」
次の瞬間、俺とエリーの冷たい眼差しがキリトに突き刺さる。
「おい、キリト。この子に何を吹き込んだ?」
「お、俺はなにもしてないぞ!」
「キリト・・・もしもとは思ってたけど、やっぱり・・・」
「おいおい、エリーシャまでそう言うか・・・」
そんなコントをしているとユイは俺に向かってこう言った。
「・・・ぃに」
「ん?」
「いおんは、にぃに・・・えいーしゃは、ねぇね!」
「なっ!?」
「ふぇッ!?」
俺とエリーは硬直した。エリーに関しては分からないが、俺は一人っ子なためこんな経験はしたことがないのである。《お兄ちゃん》は近所の子供に言われたことは何度かはあるが《にぃに》なんて呼ばれたことは一度もない。
「・・・はぁ、しょーがねーな!ったく」
俺は苦笑しながら言った。エリーもどうやら同じ気持ちのようだ。
そして再びユイの前にしゃがみこんだ。
「わかったよ、俺がお前のユイの兄貴になってやるよ。よろしくなユイ」
「よろしくねユイちゃん」
「うん!」
頷いたユイはすぐさま俺に抱きついてきた。
「むぅー・・・、えいッ!」
それを見たエリーは後ろから手を回して抱きついた。
「お、おいエリー!」
「わたしも抱きついちゃおーっと♪」
「アスナまで!?」
こうして俺は三人に抱きつかれるという形になってしまった。それを傍観していたキリトはニヤニヤしながらこちら
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