暁 〜小説投稿サイト〜
BALDR SKY
03修行
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
えず、数を調整して指揮しながら母さんと戦うのだが……止まらないし、落とせない。樹形図の設計者を使って予測しても、多少ダメージを与えたら直ぐに適応してくる。

「にゃろっ!!」

こっちも本気になって指揮して、どんどん兵力をつぎ込んで包囲作戦を結構する。ドローン100機で突撃させ、母さんを押さえ込む。そこに包囲した500機でビーム・マグナムを乱射するのだ。デストロイモードでなんとか、倒せたと思ったのだが、中心から真紅の光が立ち上って、忘れていた機能を思い出した。

『第二形態とは面白い』

ボロボロになっていただろう装甲は瞬時に再生されて、元の綺麗な装甲となり、真紅の光を放出している。その後は地獄だった。捉えきれない速度で動かれ、ドローンを殲滅されるのだ。三國無双を見ている気分になった。いや、ガンダム無双か。盾すら鈍器とし、ビーム・キャノンを撃つ。これが腕利き(ホットドガー)……いや、この実力は既にワンマンアーミーと呼ばれる賞金首(マッドドガー)だろ。

「ん? どうした?」

「ノイ先生、これ……」

「ああ、ヘイゼルか。紅の暴君(キルスレス)と呼ばれるだけあるだろ。ヘイゼルは強いぞ。単体で賞金首(マッドドガー)をギリギリだが倒す事が出来るからな。シャルのブレインチップもアークが輸送中に奪ってきた奴だしな。それにしても、シュミクラムの性能が変わるとここまで変わるものなのだな」

対軍を相手にしてもまるで止まらない。デストロイモードになるとかすりすらしない。ログを確認するとどんどん進化しては最適化され、進化していく。

「4000機が撃破された……こっちもアップデートを繰り返しているのに……」

「化け物だな。おい、ヘイゼル。そこまでにしろ。そろそろ晩御飯の時間だ」

気がつけばかなりの時間が経っていた。仕方無いので、プログラムを終了してご飯の準備にかかる。すると、背後から母さんの悲鳴が聞こえてきた。

「っぅっ、な、なんだこれは……」

「当たり前だ、馬鹿者め。急激な再生とあの速度だ。お前の身体でも負担は相当な物だ。ほら、治療用ナノマシンを打ってやるから来い」

「わかった」

それから少ししてご飯を食べた。

「母さん、シュミクラムの戦い方を教えて」

「樹形図の設計者に私の先程のデータを入れて解析すれば早いと思うが……まあ、いいか。教えよう」

「ほどほどにしろよ」

ノイ先生の言葉に従って、母さんにとっての程々だがスパルタ授業を行って貰った。御蔭でシュミクラムの腕はかなり上がった。むしろ、対戦相手が母さんの無双モードドローンなので嫌でも実力が上がっていく。8ヶ月もの訓練で俺は無双モードの母さんに樹形図の設計者有りでかつ、デストロイモードでなら対抗できるようにはなった。だが、相手
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ