03修行
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えず、数を調整して指揮しながら母さんと戦うのだが……止まらないし、落とせない。樹形図の設計者を使って予測しても、多少ダメージを与えたら直ぐに適応してくる。
「にゃろっ!!」
こっちも本気になって指揮して、どんどん兵力をつぎ込んで包囲作戦を結構する。ドローン100機で突撃させ、母さんを押さえ込む。そこに包囲した500機でビーム・マグナムを乱射するのだ。デストロイモードでなんとか、倒せたと思ったのだが、中心から真紅の光が立ち上って、忘れていた機能を思い出した。
『第二形態とは面白い』
ボロボロになっていただろう装甲は瞬時に再生されて、元の綺麗な装甲となり、真紅の光を放出している。その後は地獄だった。捉えきれない速度で動かれ、ドローンを殲滅されるのだ。三國無双を見ている気分になった。いや、ガンダム無双か。盾すら鈍器とし、ビーム・キャノンを撃つ。これが腕利き(ホットドガー)……いや、この実力は既にワンマンアーミーと呼ばれる賞金首(マッドドガー)だろ。
「ん? どうした?」
「ノイ先生、これ……」
「ああ、ヘイゼルか。紅の暴君と呼ばれるだけあるだろ。ヘイゼルは強いぞ。単体で賞金首(マッドドガー)をギリギリだが倒す事が出来るからな。シャルのブレインチップもアークが輸送中に奪ってきた奴だしな。それにしても、シュミクラムの性能が変わるとここまで変わるものなのだな」
対軍を相手にしてもまるで止まらない。デストロイモードになるとかすりすらしない。ログを確認するとどんどん進化しては最適化され、進化していく。
「4000機が撃破された……こっちもアップデートを繰り返しているのに……」
「化け物だな。おい、ヘイゼル。そこまでにしろ。そろそろ晩御飯の時間だ」
気がつけばかなりの時間が経っていた。仕方無いので、プログラムを終了してご飯の準備にかかる。すると、背後から母さんの悲鳴が聞こえてきた。
「っぅっ、な、なんだこれは……」
「当たり前だ、馬鹿者め。急激な再生とあの速度だ。お前の身体でも負担は相当な物だ。ほら、治療用ナノマシンを打ってやるから来い」
「わかった」
それから少ししてご飯を食べた。
「母さん、シュミクラムの戦い方を教えて」
「樹形図の設計者に私の先程のデータを入れて解析すれば早いと思うが……まあ、いいか。教えよう」
「ほどほどにしろよ」
ノイ先生の言葉に従って、母さんにとっての程々だがスパルタ授業を行って貰った。御蔭でシュミクラムの腕はかなり上がった。むしろ、対戦相手が母さんの無双モードドローンなので嫌でも実力が上がっていく。8ヶ月もの訓練で俺は無双モードの母さんに樹形図の設計者有りでかつ、デストロイモードでなら対抗できるようにはなった。だが、相手
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