暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0394話
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
突然真面目な顔になるシル。それは横にいる相棒のラナも同様だった。

「何だ?」
「俺達に勝った以上、生半可な相手に負けるなんて事は絶対に許さないぞ」
「そうですね、どうせなら私達もあのアクセル選手に負けたのならしょうがないと言って欲しいですし」
「ふん、俺がそうそう簡単に負けると思ってるのか?」
「……くくっ、まぁ、確かにな。特に今日見せたのなんか並大抵の奴じゃどうにも出来ないだろうさ。ま、俺が言いたいのはそれだけだ」
「お忙しい所、失礼しました。これからも良い闘争を」

 シルがニヤリと笑い、ラナが優雅に一礼をすると部屋から出て行こうとする。

「お前達はこれからどうするんだ?」

 その背へと声を掛けると、シルがチラリと振り向き口を開く。

「俺とラナの目的は名を売る事だ。今回のこのトーナメントでは優勝こそ出来なかったが、それなりに名前は売れた。まだまだ修行が足りないというのは今日で分かったから、もっと力を付けながら名前を売るさ。……そうだな、次は迷宮攻略とか面白いかもしれないな」
「そうか、じゃあもう会う事もないかもしれないが……」
「さて、どうかな? お前が強者として道を歩き続けているのなら、いつか必ず俺達とその道が交わる時が来る筈だ。……それがどれ程遠くても、な」

 そう言い残し、ラナと共に今度こそ部屋から出て行くのだった。

「強者としての道、か」
「アクセルさん?」

 思わず呟いたその言葉に、一瞬考え込むがすぐに首を振る。

「いや。何でも無い。で、マネージャーに関しては他の皆にも話しておくから近いうちに返事をさせてもらう」
「ええ、お願いします。では、私もこの辺で失礼しますね。アクセルさんも、お仲間が待っているのでしょうから今日は早く帰った方がいいですよ?」
「ああ、そうしよう」

 小さく頭を下げて部屋を出て行くリュボースを見送り、俺もまた既に愛用と言ってもいい全身を隠すローブを身に纏う。
 そのままなるべく気配を消して闘技場から出ると……うわ、やっぱりいたか。
 そこに見えるのは、人、人、人。まるで闘技場にいた観客の殆どが集まったんじゃないかと思われる程の人がそこには存在していた。
 こんな中、選手用の出入り口から外へと出ようものならすぐに俺がアクセルだと特定されて揉みくちゃにされるだけだろう。となると、以前も使った手だが……

「アクセル様はまだかしら」
「弟子入りする為にはまず本格的に戦ってみないといけないだろうな。俺の実力でいけるか?」
「サインを、サインを是非」
「グラニクスのナギのライバルと目される男。……となると、彼ならあのナギの素性を知っている筈だ」
「ナギ様の敵は私が呪い殺す。その為にはあの悪魔の髪の毛なり爪なりを何とかして……」

 …
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ