魔法先生ネギま!
0394話
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来たのはつい先程決勝で戦ったばかりのシルとラナ。まだ戦闘が終わって1時間も経っていないというのに、もう動けるというのは凄いな。さすがに身体中に包帯を巻いてあからさまに重傷っぽい雰囲気を放っているが。
「もう動けるのか?」
「はっはっは。俺にしろラナにしろ伊達に獣人じゃないって訳だ。その辺の軟弱な奴等と一緒にして貰っちゃ困るな」
「シルの言う事は多少大袈裟ですが、確かに私やシルは高い回復力を持っているのですよ。それに、この闘技場の治癒術士はなかなかに凄腕でしてね。もちろんすぐに戦闘を……なんて真似は出来ませんが、こうして出歩くくらいなら問題無い訳です」
「ま、そういう訳だ。……ん? そっちの姉ちゃんは確か以前アクセルにインタビューをしていた娘だよな? なんだ、アクセルも手が早いな。優勝祝いに君の一晩を貰い受けるってか?」
それを聞いてリュボースが微かに眉を顰めたのを見たのだろう。ラナが持っていた剣を鞘に収めたままシルの頭へと叩き付ける。
「痛っ!」
「シル、余り下品な言動は慎むように。彼女に失礼ですよ」
「いえ、お気になさらず。ちなみに私は別にアクセルさんの恋人でもナンパされてた訳でもありません。個人出場でナギ・スプリングフィールド杯の本戦に出るアクセルさんのマネージャーとして雇って貰えないかどうか交渉に来ただけですので」
「……あぁ、なるほど。確かに私達やアクセル君のように個人出場だとその辺が色々と面倒なのは確かですからね」
「あぁ? 面倒臭そうな話をしてるなぁ……にしても、アクセル。お前、強い強いと思ってたけど、なんだよアレは。これでも腕には自信があったってのに、殆ど手も足も出ないで一方的にやられちまったじゃないか。こちとら切り札まで使ったってのによ」
切り札、と言われて思いつくのはそれぞれ巨大な白虎と猛禽類に変身した事だろう。
「いや、こっちも驚いた。いきなりあんな巨大な虎やら猛禽類やらに変身するんだからな」
「ふふっ、本当は余り人前で見せないようにと部族長からは言われてるんですけどね。アクセル君との戦いで熱くなりすぎてしまったようです」
「部族長?」
ラナのその言葉を聞き返すと、シルがニヤリと笑って口を開く。
「俺とラナはいわゆる少数部族の亜人の出なんだよ。で、その部族の中でも先祖の血を色濃く引いてる者が使えるのがさっきのアレな訳だ」
「もっとも、それもアクセル君には敵わなかった訳ですがね」
「はっ、別にそれが悪いって訳じゃねぇさ。今回負けたのは単に俺達が弱かったからでしかないからな」
「それは確かにそうですね。私達も少々驕っていたようです。今回の件をいい教訓としてこれから先に活かすとしましょう」
「ま、そういう訳だ。……で、アクセル」
軽い感じで話をしていたと思ったら、
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