第84話
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このセキュリティの甘いこの時に。
「奴ら「外」の連中だけじゃあ入っても大した事はできない。
だが、「中」の連中のバックアップがあれば学園都市にテロを起こす事が可能になる。」
「どうして俺だ?」
土御門の言葉を遮るように麻生は言った。
「こういった役目はお前じゃないのか?」
「確かにこういった汚れ作業はオレの役目だ。
本来なら何の関係のないキョウやんを巻き込む事など言語道断だ。
だが、今のオレの状態では足手纏いになるし最悪死ぬ。
後、一日猶予があればオレがやる予定だったが、敵さんは悠長に待ってはくれない。」
「別にお前一人がやるのではないだろう?」
「俺の他にも一応同じグループはいる。
そいつらもなかなかの腕だ。
それに他の暗部の組織も協力する手筈になっている。
事が事だからな。
だが、そいつらが確実に「外」と「中」の協力部隊に確実に勝てる保証はあるか?
オレがキョウやんに頼んだのは勝てる可能性を少しでも上げるためだ。
オレはこの学園都市を・・・舞夏を守るためなら何だってする。」
麻生は土御門の言葉を黙って聞いた。
この男の中にある揺るがない信念の言葉を。
土御門と麻生は少し似ているかもしれない。
自分が護りたい者を守るためなら何だってするこの信念が。
「・・・・・いいぜ、その依頼受けてやるよ。」
「助かる、それで報酬の方だが・・・・」
「そんなの必要ない。
前にも言った筈だ。
俺は俺の為に戦う。
俺はただ自分の守りたい人を守る為にお前達を利用するだけだ。」
麻生の言葉を聞いた土御門は小さく笑った。
「そうなると、依頼って言う表現はおかしいぜよ。」
その声は学友の土御門元春の声だった。
「どう思うかはお前の勝手だ。
それで俺はどうすればいい?
適当に動く予定だが。」
「提案をするならオレが提示する所に向かってくれ。
そこにオレと同じグループがいる。
そいつらから情報を貰った方が手っ取り早い筈だ。
それと協力する予定の暗部組織にも一応顔を合わせた方が後々楽になる筈だぜい。
もし出会っても良いように、グループの方には連絡しておく。」
土御門からそのグループのいる場所の位置を教えて貰う。
場所は第七学区のとあるホテル。
そこの一室に集合の事。
「一つだけ言っておく。
俺は例え相手がどんな屑でも殺しはしない。」
「そこまでキョウやんにはさせないぜい。
そっから先はオレらの領分だぜよ。」
「だが、死んだ方がまだましと思わせるくらいの絶望と恐怖を味あわせてやるだけだ。」
そう言って麻生は通話を切った。
土御門は麻生との通話を終えて、一
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