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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-41帰還と再会
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て、戦士に連れられ、城内の一角を目指す。
「使いをやっておいたから、妻がホイミンちゃんを連れて来てるはずだ。陛下からの金も、すぐに渡せるからな」
「すみません、中隊長」
「手回しがいいじゃねえか、おっさん」
「中間管理職なんてのは、気と手を回すのが仕事みたいなもんだからな。本来は、柄じゃ無いんだがなあ」
「確かに、ちまちました仕事が似合う見た目じゃねえな」
「兄さん。どれだけ打ち解けたにしろ、失礼だろう」
「ははは。いいんだよ、その通りだからな」
「中隊長殿も、強そうだな!機会があれば、手合わせを願いたい」
「光栄です。機会があれば、是非に」
案内された部屋には、数名の王宮戦士とひとりの女性、それにホイミンが待っていた。
「ライアンさん!みんな!」
一行を目にしてホイミンが顔を輝かせ、駆け寄ってライアンに抱き付く。
「ホイミン。変わり無いようだな」
「うん!ライアンさんも、元気でよかった!」
ライアンが女性に顔を向ける。
「奥方。わざわざご足労頂き、
忝
(
かたじけ
)
ない」
女性が微笑み、応じる。
「いいのよ、気にしなくて。どうせ暇だし、ライアンちゃんに会いたかったしね!今日は、イムルに泊まるのよね?ホイミンちゃんにもお泊まりの準備をさせてきたから、連れて行ってあげてね!」
「む。しかし」
言い淀み、仲間たちに目をやるライアンに、マーニャが軽い調子で言う。
「いいじゃねえか。すぐ近くの村なんだろ?明日はルーラで送ってやるし、船も馬車もあるんだ。危ねえってほどのことも、ねえだろ」
「そうよ。ホイミンちゃんも、縁のある村なのよね?それなら、人間になれた報告を、しに行かないとね!」
トルネコも同調し、他の仲間にも異論が無いのを受けて、ライアンも頷く。
「ではイムルへは、ホイミンも連れて向かうとしましょう。お気遣いありがとうございます」
「いいのよ。楽しんできてね!」
国王からの路銀を受け取り、ホイミンを連れて、一行は城下町に出る。
「この町じゃない、別の村の宿屋さんに泊まるの?」
「はい。イムルの村の宿屋には広い風呂が有りますし、城下町からよりもガーデンブルグに出やすいですから。少しの距離ではありますが、移動出来るならしておいた方が良いでしょう」
少女の疑問にライアンが答え、ホイミンが楽しげに言葉を続ける。
「ププルくんの宿屋さんだよね!ププルくん、びっくりするかな?楽しみだな!」
「ププルくん?ホイミンの、おともだち?」
「そうなの!ライアンさんと一緒に、悪い魔物から助けた子なんだ!」
城下町を出て馬車で移動し、船に乗って川を渡り、船を降りて更に移動を重ね、イムルの村に着く。
「こっち、こっち!
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