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DQ4TS 導く光の物語(旧題:混沌に導かれし者たち) 五章
五章 導く光の物語
5-41帰還と再会
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れば、これを着ぬ訳にも」
「王様にお目通りするときには、それを着ていればいいわよ。そういう事情なら、どちらにしろ、手放すわけにはいかないのだし。戦士さまなんだから、装備は充実させておかないと。ユウちゃんの盾にも、なれないわよ。」
守るべき少女を引き合いに出され、ライアンが熟考の後、頷く。
「……仰る通りですな。では、参りましょうか」
ライアンが納得したところで一行は防具屋に移動し、ドラゴンメイルを購入する。
試着して調整を受けているライアンに、仲間たちが感想を述べる。
「嬢ちゃんだと、鎧に着られてる感があったが。さすがに本職の戦士ともなると、違うな」
「また兄さんは。でも確かにユウは、まだまだ可愛いもののほうが似合う歳だからね」
「うん。ライアン、かっこいい」
「うむ。凛々しいという言葉は、ライアン殿のためにあるようなものじゃの」
「素敵です……はっ!いえ、私はそんな、気の多い人間では、決して!ただ、素敵だというだけで!」
「鍛練には、特に関係無いが。敵との戦いでは、ますます硬くなるわけだな。俺も負けていられないな」
「まあ、まあ。惚れ惚れしちゃうわねえ。ドラゴンシールドも、あればよかったのだけど。リバーサイドにも、寄ってもらおうかしら。」
トルネコの呟きに、ライアンが返す。
「そう、焦ることも無いでしょう。元々の装備でも、これまで十分にやってこられたのです。キングレオとサントハイムの敵を倒し、当面は大きな相手も居らぬでしょうから。追々、揃えて頂ければ」
「それもそうね。今日のところは、鎧だけでいいことにしましょう。」
鎧の調整を終え、武器屋に移動する。
この店の最高の品であるというバトルアックスを手に取り、ライアンが軽く振る。
「さすがに、余裕ですわねえ。」
「とは言え私の剣、破邪の剣でしたか。これと比べてさほど差が無いのであれば、買い替える程のことでも無いでしょう」
「そうね。これもドラゴンキラーがあれば、よかったのだけど。それも追々ということで、いいかしらね。」
スタンシアラ城下町での買い物を終え、一行はマーニャのルーラでバトランド城下町に移動する。
ライアンの先導で城へと向かう道すがら、マーニャが町を見回して口を開く。
「ど田舎ってほどでも、ねえんだが。酒場はねえし、まあ面白味のねえとこではあるな」
「兄さん。だからどうしていちいち、そういうことを言うかな」
「国王陛下が質実剛健を旨とされている故か、酒場は出来ても流行らぬようでな。過去にあったことはあったが、続いているものは無いな。酒ならば火酒の有名なものがいくつかあるが、各々の家で飲むことが多いな」
「なんだよ、国ごと真面目なのかよ。俺にゃ合いそうもねえな」
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