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Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
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序「そこに至る道」
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最近若干、花楓ちゃんのあたしに対する目つきが怖いです・・・

1999年7月7日・2200・東京都檜原村
私は自分のG-shockに目をやりました。
2200。時間です。
ガチャリと私は73式小型トラックのドアを開け、車を降ります。

「気をつけ!」
先任軍曹の号令がします。
「みなさん。これより作戦を開始します。目標は唯一つ。天使(エンシェル)を生きて救出することです。それ以上でもそれ以下でもありません。私はあなたがたに2つの点しか求めません。彼女たちを生きて救出すること。そして、あなたがたが死なないこと。以上です。」
「全員、敬礼!」

中佐(ケイト)を先頭に、屈強な40名の女性(・・)が私に向かって敬礼します。
そう、このチームは業務支援室(ガールズ・オフィス)に設置された作戦実行部隊(特殊部隊)のメンバーです。

私は、指を鳴らします。
その瞬間、私の服装は迷彩柄の戦闘服を着た姿から、黒いゴスロリ衣装を身にまとい、背中から黒い羽が生え、左腕に盾を備えた姿に変身しました。
「いつ見ても思いますが、その姿、天使は天使でも、堕天使(ルシファー)ですね。」
ケイトが私の姿を見て、苦笑しながら言います。
「まぁ、しょうがないですね。支援射撃担当!対物ライフル(バレット)を持ってきてください!」

そう言ってあたしは、バレットM82対物ライフルを持ってこさせます。
あたしはかけていた自分のフチなしのメガネを外します。
「初撃はあたしがします。あそこにいるのは、あたしの親友と後輩なのです。あたしは、あたしは、許しません。あいつの頭に12.7×99弾をぶち込んでやります。」
そう言って、あたしはバレットを構えます。

「ルシファーよりHQ。初弾をぶち込みます。」
「了解、ルシファー。そのままスタンバイ。各位、射撃開始準備!」
その言葉を合図に、全員の銃に弾倉(マガジン)が装填されました。
「HQより各位。Open the fire!」
あたしはバレットの引き金を引きました。12.7x99弾が奴の頭めがけて発射されました。
あたしは、あたしは、助けなければなりません。
百合ちゃんと、葵ちゃんと、遥ちゃんと、弥ちゃんを。
たとえどんな手を使っても。それが銃ではなく、戦闘機だとしても、駆逐艦だとしても。

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