暁 〜小説投稿サイト〜
Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
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序「そこに至る道」
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スに酔いやすいのです。ありがとうございました。」
と2人揃って言われた時には、なんて出来た妹なのだろうと思ってしまいました。
私には妹がいませんでしたから。両親も両方の祖父母も、気のいいお兄さんも数多い叔父さんたちも、そして、かけがえのないパートナー、りニスも。
でも、やっぱり妹か弟が欲しいです。一馬さんに言うと、翌日にはできそうなので言いませんが。
ちなみに
気のいい隣のおばさん
(
ケイト
)
は、携帯型の分隊用通信機で本部と話をしています。
私は再びベレー帽を顔の上に乗せました。
1995年4月・東京都西東京市・私立学園中等部
阪神淡路大震災が発生して、大慌てしているところに発生したオウム真理教事件。
その世間が浮き足立っている中で、中等部に進みました。
「久瀬絵里です。よろしくお願いします。」
この頃には、行政府での式典をこなすようになったせいか、挨拶をするのにも慣れてきました。
「平井百合子です。よろしくおねがいします。」
この頃から、百合ちゃんは少しきつい性格を演じるようになってきました。内面では彼女ほど女の子らしい女の子はいないのに・・・
きっと、ご両親の離婚のせいでしょう。
最近、百合ちゃんは蒔絵ちゃんと一緒にうちで過ごすことが多くなってきました。
うちのママは、蒔絵ちゃんと百合ちゃんが来ることが嬉しいようです。
実の娘の居場所がありません・・・・なんてね。
「後藤田蒔絵です。よろしくお願いします。」
蒔絵ちゃんは蒔絵ちゃんで、誰の影響でしょうか?人生をひとつのゲームとして、遊ぶような考えを持ってしまいました。
きっと、一馬兄様の影響に違いありません。蒔絵ちゃんはよく一馬兄様に吉祥寺だったり、中野だったりのカフェに連れて行ってもらっているようです。
コーヒーを飲みながらいろいろお話しているようです。
「櫻井智花です。よろしくお願いします。」
華英ちゃんは、いつも紗英ちゃんの止め役だったせいでしょうか?非常に落ち着いて見えます。まるで、同い年だけどみんなのお姉ちゃんのようです。
華英ちゃんや葵ちゃん、紗英ちゃんとは別のクラスになってしまいました。
だけど、今でも友達です。
「初めまして。小田川花楓です。よろしくお願いします。」
中等部からの外部進学生でしょうか?昔のあたしを見ているように、少し自分に自信がないように小声で挨拶をする子がいました。
そして、一見するとクールに見えます。一馬兄様が言う“クールビューティー”とは彼女のようなことを言うのでしょうか?あたしは最近体重が気になりだし始めました。
でも、でも!シュークリーム分がないと生きていけないのです!
「よろしく、小田川さん。この学校では不思議なことにお互いのことを苗字ではなく、下の名前で呼ぶ
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