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Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
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序「そこに至る道」
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ました。
「ありがとう。あなたが絵里さんね。お姉ちゃんから聞いています。お姉ちゃんのこと、止めてくれてありがとうございます。」
「智花ちゃん、そんなことないよ。紗英ちゃんも華英ちゃんも、あたしのおともだちだよ。」

あたしの幼稚舎・初等部の頃に、百合ちゃん、華英ちゃん、蒔絵ちゃん、紗英ちゃん、智花ちゃんという友達を作ることができた。
そして・・・

あれは初等部4年の遠足のときだったと思います。
多摩動物公園だったと思いますが、バスでそこに向かいました。
みんなウキウキして、行って、帰る時だったと思います。
あたしの隣に座ったのは、紗英ちゃんでも百合ちゃんでもありませんでした。

「絵里ちゃん、よろしく、ね。」
それがあまり話をしなかった美濃部葵ちゃんとの出会いでした。
葵ちゃんは、行くときには我慢していたのでしょう。なんとか頑張っていたようです。
着いて、動物園で遊んで気が緩んだのでしょう。
帰りのバスの中で気分が悪くなって吐いてしまいました。

「絵里ちゃん、ごめんね。」
自分が辛いのにあたしに葵ちゃんは謝ってきました。
「そんなことないよ。大丈夫?」
そう言って、あたしはティッシュを渡しました。
「葵ちゃん、これ使って?」
「ごめんね。ごめんね。」
あたしよりも気が弱いのでしょう。何度も何度も謝って、葵ちゃんはティッシュを使いました。

その間、あたしは時間を止めて、周りをきれいにして、一馬お兄ちゃんから(おじさんと呼ぶとマジギレするので)もらった超強力脱臭剤をばら撒きました。
その頃にはあたしはリニスと出会っていて、魔法の勉強をしていました。
夢も魔法もこの世界にはあったようです。一馬お兄ちゃんは頭を抱えていましたが。
時間停止を解除すると、周りは何事もなかったようになりました。

「葵ちゃん、これ使って。」
一馬お兄ちゃんからもらった超強力酔い止めを渡します。何でも、宇宙開発用の実験時にできた薬だとのことです。
それを飲んで、葵ちゃんは落ち着いたのか寝てしまいました。
その後、学校に到着すると葵ちゃんは起きて、元気にバスから降りました。
「絵里ちゃん。ありがとう。」
そこから、葵ちゃんとお友達になりました。

1999年7月7日・2155・東京都檜原村
私は、ベレー帽をずらしてちらりと夜光塗料が塗られたG-shockを見ます。
時間は2155。あと5分。

「そっか、あれが葵ちゃんとの出会いだったのだよね・・・」
私は回想から現実の世界へと戻りました。
初等部時代に華英ちゃんの双子の妹、孝英ちゃんと雅英ちゃんが後輩になりました。いまでもかけがえのない後輩です。

葵ちゃんの双子の妹、遥ちゃんと弥ちゃんとも仲良くしています。あのあと、
「おねえちゃん、実はバ
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