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Black Engel and White Engels
魔法少女はじめました
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序「そこに至る道」
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はーい。」
あたしは今日からリリアン女学園の幼稚舎に入ることになりました。
これまではママと一緒に過ごしていたのですが、ママが仕事に復帰することになったので、この学園の幼稚舎に入ることになりました。
「はい。絵里ちゃん。ご挨拶。」
「き、久瀬絵里です。よろしくおねがいします。」
あたしは小さな声で、挨拶をしました。
実はあたしは、引っ込み思案なのです。
「うわぁ。絵里ちゃんって言うのだ。」
クラスのみんなに取り囲まれてもみくちゃにされてしまいました。
あたしはその勢いに飲み込まれてしまい、緊張と恐怖で泣き出しそうになってしまいました。
「あ、絵里ちゃん。久しぶり。」
そう言って声をかけてきたのは、昔からパパの友達でよくうちに来ていた平井百合子ちゃんでした。
「あ、ありがとう。」
知っている子にあって、私は涙が出そうな表情から少し柔くなりました。
「あ、ありがとう。百合ちゃん・・・」
やっぱりダメでした。
そのあとの思い出は、号泣するあたしとそれをあやす幼稚園の先生、そして私のそばにずっとついてくれた百合ちゃんでした。
「あ、華英ちゃんだ。」
休み時間になり、廊下に百合ちゃんと出ていると、パパのお友達の北小路華英ちゃんがいました。
「絵里ちゃん、知っている子?」
少しすねて百合ちゃんが言います。
「うん。あたしのお友達、ゆりちゃんもお友達になろう。」
その言葉がきっかけになったのでしょう。
百合ちゃんも華英ちゃんも第の親友になりました。今でも百合ちゃんと華英ちゃんとはよく遊んでいます。こういうのを「つるむ」というのでしょうか?
1999年7月7日・2150・東京都檜原村
私は、ベレー帽をずらしてちらりと夜光塗料が塗られたG-shockを見ます。
時間は2150。あと10分。
1989年4月・東京都西東京市・私立学園初等部
「みなさん。はじめまして。今日からあなたたちの先生になる。新井里美です。よろしくお願いします。」
初等部に入学しました。百合ちゃん・華英ちゃんとは同じクラスになりました。
「く、久瀬絵里です。よろしくおねがいします。」
あたしは小声で自己紹介してしまいました。どうしても、あたしは積極的になることができないようです。すこし、泣き出しそうになってしまいました。
「平井百合子です。よろしくおねがいします。」
「北小路華英です。よろしくおねがいします。」
2人は元気に、自己紹介をしています。あたしも2人のようになりたいです・・・・
休み時間になりました。
「あ、絵理ちゃんだ!」
後藤田蒔絵ちゃんがいました。
「あ、蒔絵ちゃん!」
2人も声を上げています。
パパの友達で、あたしが前から知っている百合ちゃん、華英ちゃん、蒔絵ちゃんが同じ
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