暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
11 帰還の代償
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r』と名付けられたアプリはあらゆる報道機関のニュースをジャンルごとに分類し、表示できる優れたアプリだ。
このアプリがトランサーの『PhoneDroid』搭載端末、またはPETの『LinkerOS』などのアプリケーションストアで無料で公開されたことで、もはや新聞と言えるものは無くなった。
朝刊を自転車で届けるような風景はニホンでは見ることは無い。
最新の端末はどれも基本的に通信機能だけが搭載され、電話などの機能はない。
電話は全てネット回線を使ったIP電話、メールもフリーメール。
ニホンは既にネットワークによって成立し、それに繋がるための電波などの無線、光回線に依存していた。
スバルはいつもの様にトップニュースから確認する。
大概は政治的な話題か芸能人のスキャンダルだ。
だが今日は全くその雰囲気など微塵もないニュースだった。

「!?....」

デンサンシティの廃工場で中学生大量虐殺!!



スバルはすぐさまテレビのリモコンを探した。
詳細を開くまでもなく、本能的に動いた。
自分が中学生だということもあったのだろう。

「スバル?どうかした?」
「母さん!ニュース見た?」
「いえ...まだだけど...」

ちょうどハムエッグを持ってきた母の『星河あかね』はスバルの明らかに慌てているような顔に疑問を抱いた。
いつもの朝とは違うことが多かった。
そしてスバルは雑誌の下に隠れていたリモコンでテレビを点けた。
2560×1400ドットという高解像度のAQUOSには『緊急ニュース』と銘打たれたライブ中継が映った。
ショートボブのアナウンサーがサイレンの響く現場でマイクを持って話していた。


『こちらが昨晩、中学生が大量に殺害された現場です!!現在、警察によって立ち入りは制限されていますが、通報者の情報によると、工場内では大量の血痕が見受けられ、首や手足などが千切られた死体も多数あるとのことです!』

「うっわ...ヒデェ」

トランサーのボリュームを力尽くで戻したウォーロックは文句を言ってやろうとした矢先にこのニュースを見て、思わず声を漏らした。
若干、カメラの強すぎるズーム機能が「KEEP OUT」の内側を写した。
それによって僅かに工場内の様子が映った。
血の海と言っても過言ではない程の血。
恐らくこのニュースを見ていた全国のお茶の間では今頃講義の電話の準備をしている者も多数いるだろう。
スバルはテーブルの上のハムエッグにあかねがかけたのだろうケチャップを見て少し吐き気をもよおした。

『殺害された少年たちはよくこの廃工場に出入りし、近隣住人への迷惑行為を行っていたとの情報も入っており、この筋による怨恨の可能性もあるとのことで......ただいま入りました情報によりますと、警察
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