神様の事情と裏の理由
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格と言うのは本来そう一気に変化しない。
数百年、数千年かけて、担当の神が徐々に世界を発展させていくものだ。
いきなり急速な変化しないのは、神自身が直接世界に干渉できない事が大きい。
神は担当する世界と繋がっている
つまり、世界はそれ自体が担当する神の一部でもある。
故に、それに強制的に手を入れる事は自分で自分を手術することに等しい。
フィクションに時々自分で自分を手術する天才外科医が出てくるが、あれは空想の中にのみ存在するからこそ可能なのであって、仮に可能であってもまずする奴はいない
どんなに簡単な手術だろうと失敗する可能性が高すぎる。
そのため、神は信託と言う形で間接的に導こうとする。
ちなみに、悪魔という存在はいない。
いるのは神だけだ。
両者の差は、神託を受けた人間が成功したか失敗したかで別れる
要するにいい目を見た人間が神と呼び、失敗した人間が悪魔と呼ぶだけであって二つは同一の存在だ。
故に、数多の宗教に在る神と悪魔の最終戦争など起こりようがないのだが、それを知らない人間は、特に信者を集めたい宗教関係者を中心に世界の終末を煽る…真実を知る者から見れば実に滑稽である。
そういった人間にはしりようのない事情から、神の神格はそうそう一気に上がらない…ただし、生まれたばかりの神がやった方法なら話が違う。
自分の世界ではない世界からの来訪者…それは強烈なカンフル剤となりうる特異点だ。
すでに高い神格を持つ神には必要ないが…秋晴が閻魔大王(偽)を偽物と見破った理由はここにある…まだ低い位階の神にとっては数百年の退屈な世界管理をショートカットする裏ワザに見えたのだろう。
転生者やトリッパー達がいくつかの世界を跨いで現れ始めた。
『最初の方は良かったのですが…』
数柱の神が己の位階を上げる事に成功した。
だが同時に“失敗”も出だした。
いきなり手に入れた力に溺れる者…あまりにも自分勝手すぎて世界を発展させるどころか衰退させる者…安置のように神のお墨付きだと言う事で横暴を働く者…終いには貰った力で世界を崩壊させる者まで現れ始めたのだ。
…神は間違わない…違う、神だって間違う。
伝承や伝説を紐解けばそんな例などいくらでもあるだろう。
何を持って間違いとするかは各々に基準があるだろうが、世界を衰退させた揚句に崩壊させるという事態はどう言いつくろっても間違いだし、そうなるとそれを管理する神もただではすまない。
先にも言ったとおり、世界は神とつながっている。
それが崩壊するという事は、神がその力の一部を失うに等しい。
さらに最悪な事に、オリ主が暴走した時、該当世界の人間ではほとんど対抗できない事がほぼ同時に判明した。
原因
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