原作介入は計画性を持って
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「そもそも、閻魔大王程に力を持っていたら“オリ主”なんて“いらない”んだよ。だからその神様は偽物だ。ちなみにゼウスやらオーディーンとか名乗る奴もいる」
「う、嘘だ…」
とりあえず…ここまでで秋晴の言うべきことと言いたい事は終わった。
安置にとっては驚愕の事実だろうが、そんな物は関係ない。
秋晴は自分の仕事をするだけだ。
あとは安置次第…素直に従えば良し、抵抗すれば秋晴の仕事が増える。
この男の性格からして後者になる可能性はかなり高いが…。
「その神に関しては、今頃はお仕置き中だろうから、一緒にくれば会わせてやれるぞ」
「お仕置き?…いやそれより、お前と一緒に行ったら…俺はどうなる?」
「あるべき場所に行き、あるべき形に戻るだけだ」
付加された能力を剥奪され、安置は再び輪廻の輪に戻されるだろう。
生と死とはつまるところその繰り返しだ。
死から始まる転生やトリップの方がおかしいのである。
「い…嫌だ!!」
いきなり、安置の周りに十数本の剣が現れた。
ネギを吹き飛ばしたのと同じものだ。
「これは俺の物だ。誰にもやらねえ!!」
「ああ、まあこうなるか…」
特に予想外の事態ではない。
大方こうなるだろうと考えていた秋晴に驚きの感情はない…白刃を前にしてもなお余裕がある。
安置の間違いに突っ込みを入れるくらいには…。
「一つ訂正しておこう。お前のそれは自分の物では無いし、他人からの借り物だ」
「うるせえええええ!!」
全力で剣が走った。
四方八方から秋晴を殺すために剣が飛ぶ。
直後に着弾、その後に爆発が起こった。
「は、ハハハ…口ほどにもねえ、思い知ったか!!俺のやる事に文句なんてつけるから…」
「Fateのエミヤシロウの能力か…」
「ひぐ!!」
聞こえて来た声に、安置が悲鳴を上げる。
何時の間にか…本当にいつの間にか、直ぐ傍に秋晴がいる。
無傷で…あの剣の包囲をクリアーしたのか?
「作品も使い手も嫌いじゃないが、お前のような奴が同じ物を使っていると思うと虫唾が走るな」
「…ぐは!!」
振り向こうとした安置の動きにカウンターを合わせる形で秋晴の拳が安置の頬をえぐった。
整った顔の輪郭が潰れ、勢いのままに安置の体が殴り飛ばされる。
「な、なじぇ」
どうやら顎が砕けたらしい。
だらだらと口から血をたらしながら、しゃべる言葉が意味の分からない物になっている。
おそらくは何故と言いたいのだろう。
「何でも何も…ただお前の背後に移動して振り向きざまに殴っただけあろう?見たままじゃないか」
「はへ?」
その見たままという奴が安置には見えなかった。
最初に現れた時に食らった蹴りの衝撃と
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