原作介入は計画性を持って
[5/9]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
にたたきつけられ…呼吸さえ痛みで困難、身動きさえ取れないで呻いている。
痛みと理解が追い付かない状況にパニックは継続中だ。
「…見つけたぞ」
「ひっ…」
自分以外の声に顔を上げれば…鋭い視線でこちらを見下ろして来る男がいた。
直感でこの男が自分に攻撃したのだと察した。
つまり、敵だ。
「結構、遠くまで飛んでいたな?」
「て、手前がやりやがったのか!!何者だ!!」
「質問の答えはYes、名前は秋晴」
男…秋晴はあっさり自分が犯人であると明かした上に名前まで名乗った。
だが秋晴という名前に模様しにも覚えがない…こんな男が原作にいた覚えがない。
そんな事を考える自分を見下ろして来る秋晴…その余裕、その気配に自分に通じる何かを感じた銀髪がはっとする。
「お、お前も“オリ主”か!!」
「…不愉快なことに、系統としては同じと言うのがやるせない話だ。…反吐が出る」
返答には鋭いとげがあった。
這いつくばっている男に対する嫌悪を隠そうともしていない。
視線には侮蔑と言うか嘲りが込められている。
秋晴は明らかにこちらをバカにしながら…にらんでいた。
「何で邪魔するんだ!!」
「邪魔も何も、お前…ネギ・スプリングフィールドに何をしようとしていた?彼はこの世界の主人公だぞ?」
「せ、世間知らずのガキに教育してやっただけだ!!何が悪い」
「教育?ハハハ…オモシロイジョウダンダナ」
やれやれと、こいつは正真正銘のバカだなと言う棒読みな台詞と態度に銀髪がかっとなる。
今更だが、秋晴は最初からその態度で、口調で、言葉で喧嘩を売って来ていた。
「何がおかしい!!」
「勉強について行けなくて引きこもり、高校中退したお前が他人に何を教えるって言うんだ?安置丙都、享年28歳?」
「な!!」
銀髪は絶句した。
安置丙都はこの世界に来る前の、自分の過去と本名だ。
己以外には…安置をこの世界に放り込んだ“神”くらいしか知るはずの無い名前である。
それを、秋晴はあっさりと口にした。
「よくもそれでネギ・スプリングフィールドに色々言えたものだ。3−Aを任せろなんてハーレム目的の下心が見え見え過ぎるんだよロリコン。その面の厚さだけは感心してやろう。大体お前の生前の仕事は…あれは仕事と言っていいのか疑問だが…自宅警備員と言う名のネット荒らしだっただろう?」
「う、五月蠅い煩い!!」
続く秋晴の台詞を安置が必死で遮る。
これ以上語られる事は安置の精神が耐えられなかったようだ。
ただしそれを秋晴が受け入れ、聞くかどうかはまた別の問題である。
「事実だろう?」
「あれは俺じゃない!!俺そっくりの別人だ!!本物の俺はここにいるんだ!!俺が、俺が安置丙都だ
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ