原作介入は計画性を持って
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そんな奴が女子中の教師なんてフザケてんのか!!」
「え?」
見かけを裏切る汚い言葉遣いと、訳の分からないいちゃもんに、10歳児を超越したネギの思考能力でさえ付いていけなかった。
ネギが日本で教師などしているのは本人の意思と言うより魔法学校の卒業試験である。
その場所がここ、麻帆良学園都市の中等部だったのはある程度意図的な物だったが、それにしても上の魔法学校の好調や麻帆良学園の学園長やらの配慮であり、ネギの預かり知らぬことであったはずだ。
大体において、いくら優秀とはいえ10歳児に何のフォローもなく実社会に送り出す事の方があり得ない。
「は、これだから英雄の息子ってだけで優遇されてるボンボンは、な〜んも知らねえんだからいい御身分だよな〜魔法ばらしまくってる癖にオコジョにならねえんだもんな
「た、確かに僕は未熟です。周りの人に迷惑もかけていますけど…」
言われっぱなしな事に、ネギのとこの子の部分が反応して反論するが、自覚がある分その声は小さい。
彼の持つ素直さが、この場においてはマイナスに働いてしまっている。
「そう言うのが甘えてるって言うんだよ!!」
「っつ!!」
いきなり男の周りに十数本の剣が現れた。
召還系の魔法で呼び寄せたかと判断する前に、ネギは回避行動をとっている。
現われた剣の切っ先が全てネギを向き、撃ち出されるようにして向かってきたからだ。
「うわわわ!!」
とっさに杖で飛行魔法を使い、その場を離れたネギを追うようにして剣の雨が追走する。
「挙句の果てはエヴァンジェリンを十年も拘束し、その賞金をかすめ取ったり、生徒を施設軍にしている連中に異様に使われてる奴に言う事はなにもねえ!!」
「な、何の話ですか!!」
ネギはわけが分からなかった。
確かにエヴァンジェリンはこの学校に登校地獄の呪いで縛られている。
それをやったのは父だが、その賞金をかすめ取ったなどと知らない…第一、エヴァンジェリンの賞金はまだかけられたままなのだ。
私設軍にしても心当たりはない。
関係ありそうな事と言えば、自分と同じ魔法教師と魔法生徒だが…あれは派遣された立派な魔法使いと、魔法使いやそれ相応の能力を持った生徒達のボランティアと報酬込みのアルバイトで成り立っている。
強制はしていない。
活動にしても、その目的はあくまで学園に潜入しようとする不審者の排除であり、どちらかと言えば自衛隊に近い在り方のはずだ。
「あ!!」
それとも単に僕の知らないだけ?…そんなかすかな疑念を抱いたのが失敗だった。
目の前にささった一本の剣を迂回しようとした所で、いきなりそれが爆発した。
先ほど、校舎を爆破したのと同じものだ。
「ぐ!!」
ほぼ至近距
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