第七章
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「サラダはな」
「多いんだね」
「それにシチューもな、そっちにするか」
「ヘルシーにいこうかな」
僕はリチャードに応えた、そして。
この夜はサラダをメインにフルーツも楽しんだ、お酒はそれ程飲まなかった。
そして店を出てからだ、リチャードは僕に笑顔で言って来た。
「じゃあな」
「女の子のお店だね」
「いい店聞いてきたぜ」
そのホテルマンにだとだ、僕に繁華街に行く道で言って来る。
「ここから少し右に行って赤いネオンの看板の店でな」
「お店の名前は?」
「ローズっていうらしいな」
「ローズだね」
「昔のそうした宿を現代風にアレンジした店でな」
「そのお店に今から言ってだね」
「行くか?どうする?」
「それじゃあ」
僕は笑顔で応えた、これで決まりだった。
僕達はそのローズという店に入った、古い宿を無理に現代風にした感じのいささかちぐはぐな店だった、けれど。
ロビーにいる女の子達は違っていた、どの娘もスタイルはよく顔立ちもいい、黒人と白人が程よく混血した感じだ、アメリカに結構いるホルモンのバランスが崩れたみたいに太った娘はいない。その中でも特に。
緑の目にブロンドの黒人の娘が気に入った、僕はリチャードに顔を向けて言った。
「あの娘にするよ」
「そうか」
「うん、リチャードはどうするんだい?」
「俺も見つけたよ」
彼は笑って黒い縮れた髪の背の高いやはり黒人と白人が程よく混血した女の子を見ながら僕に答えた。
「あの娘な」
「そう、それじゃあ」
「朝まででもここは安いからな」
「そうだね、確かにね」
店には料金も書かれていた、一人を朝まで相手にしてもニューヨークのそうした女の子と一緒にいるよりずっと安い。
「それでこれだけの娘となんだ」
「今夜で完全に忘れな」
リチャードはここでは真剣な顔で僕に囁いてきた。
「この夜でな」
「全部だね」
「ああ、全部忘れてそうしてな」
「後はだね」
「まだこの国にいるけれどな」
それでもだというのだ。
「全部忘れて後は心ゆくまで楽しもうな」
「うん、それじゃあな」
僕もリチャードの言葉に真剣な顔で頷いた、そうして。
僕はその緑の目のチョコレート色の髪の娘と一緒に部屋に行った、それか後は朝まで寝ることはなかった。
そうしてその朝に、僕はリチャードとお店のロビーで会った、彼は満足している顔でこう僕に言ってきた。
「今日はゆっくりするか」
「朝までだったからね」
「こうした時に泳ぐとよくないからな」
「うん、それじゃあね」
「ゆっくり観光をしようぜ」
「この街をだね」
「キングストンな、そうしような」
こう僕に言って店から出してくれた、この日僕達は二人でキングストンの街を観光した。色々なものも買って街自体を
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