第七章
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楽しんだ。
最後の一日は泳いで食べて飲んだ、そうして心ゆくまで楽しんでから。
僕達は空港に向かった、そこでリチャードは僕にこう尋ねてきた。
「よかったよな」
「うん、楽しかったよ」
「忘れたよな」
このこともだ、彼は僕に尋ねてきた。今度は笑顔だった。
「これでな」
「うん、完全にね」
「じゃあフィラデルフィアに戻ったらな」
「新しい誰かを見つけるよ」
本当に振り切った、ただの気分転換に留まらなかった。
「誰かいるだろうしね」
「そうだな、じゃあな」
「うん、仕事もはじまるし」
「戻ろうな」
「アメリカにな」
「また機会があればな」
リチャードは僕にこうも言ってきた、そして。
空港の入口、そこで。
そこから見えるジャマイカの景色を見てだ、笑顔で言った。
「本当にいい国だよ、ここは」
「うん、明るくてね」
青く澄み切った空、強い日差しに爽やかな風、白い道。そしてそ中にある家と笑顔の人達、それ等がレゲエに包まれている。
そのキングストンを見てだ、僕も言った。
「すっかり忘れさせてくれたよ」
「俺がここに連れて来てよかったか」
「有り難う、じゃあね」
僕はキングストンの街を見つつ空港に入った、そして飛行機に乗り窓からジャマイカという国が見えなくなるまで見た。そして心の中でまたこの国に来ようと思った、僕から心の痛手を消してくれてすっかり生まれ変わらせてくれたこの国に。
さらばジャマイカ 完
2013・10・3
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