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さらばジャマイカ
第五章
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「こうした店も出て来るからな」
「それじゃあどのお店に入ろうかな」
「俺もここはな」
「あれっ、前に来た時は入らなかったんだ」
「入ろうと思ったけれど酔い過ぎていて帰り道が心配だったからな」
「入らなかったんだ」
「何度も言うけれど危ないからな」
 観光地には観光客を狙うよからぬ奴もいる、だからだった。
「それでだよ」
「そういうことだね」
「だからな、前に来た時は毎日飲み過ぎてて入らなかったんだよ」
「毎日なんだ」
「ああ、美味かったからな」
 確かにいい味のカクテルだった、実際僕も今かなり酒が入っている。
「だからな」
「それでなんだ」
「この辺りでは遊んでないんだよ」
「じゃあ知らないんだ」
「どの店がいいかはな」
「そうなんだ」
「まあよさそうな店に入るか」
 リチャードはこう言った。
「それか飲むか?また」
「飲む方がいいんじゃないかな」
 僕は自分も彼もかなり酒が入っていて若しぼったくりの店に入ってしまった場合危険が大きいと察して言った。
「それじゃあ」
「その方がいいか」
「そうした店にこそ悪質な奴が多いからね」
 アメリカでもそうだ、このことは。
「だからね」
「そうか、じゃあな」
「また飲もうね」
「それじゃあな」
 こうして僕達はまた飲むことにした、女の子じゃなくて酒を選んだ。そして選んだからにはだった。
 安全策でホテルのバーで飲んだ、今度はワインだった。夜の海を見ながら飲むワインは最高だった。そして。
 朝起きると頭が痛かった、リチャードは自分の頭を抱えながら同じ様にしている僕に笑いながらこう言って来た。
「いい感じだろ」
「飲み過ぎたよ」
「二日酔いだな、それじゃあな」
「それじゃあって?」
「サウナ行くか」
「そんなのもあるんだ」
 シャワーで済ませることの多いアメリカにはサウナはあまりない、けれどこのホテルにはあるというのだ。
「凄いね」
「ああ、そこに入って酒を抜くか」
「その方がいいみたいだね」
「他の風呂もいいんだよ」
「シャワーだけじゃないんだ」
「アメリカっていっても色々な国から来た国だからな」
 確かに風呂についてはあまり凝っていない国だ、けれど色々な国からの移民から構成されている国だから。
「それに最近日本人もこの国に来てるからな」
「ああ、日本人は風呂好きだからね」
「あっちの人達の要望を受けてな」
「サウナもあるんだ」
「いい風呂もあるんだよ」
「じゃあそのお風呂に入って」
「すっきりしてな」
 そしてだった。
「また遊ぼうな」
「今日もだね
「そうだよ、それじゃあな」
 僕達は二人でサウナに向かった、そこで思いきり汗をかいて二日酔いを消してからだった。
 朝食、卵料理にボイルしたソーセー
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