鉄の森編
鎧の魔導士
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「モタモタしてんじゃねぇよ・・・今が好機なんだぜぇ。ジジィ共が定例会をしてる今がな」
鎌を持った男『エリゴール』が笑みを浮かべて呟いた。
一方その頃、ここはシロツメの街。
「所詮は愚かで哀れな集団ね」
掴んでいた男を乱暴に離し、少女・・・『ティア』が呟く。
その足元には、血を流し、ある者は気を失いある者は辛うじて意識を保っている状態の男が大勢いた。
床に開いたマンホールの穴から血が流れる。
ちなみにここは室内なのだが、なぜかマンホールがあるのだ。
「お、俺達にこんな事して・・・ボスが黙ってると・・・思うなよ・・・」
「ボス?・・・あぁ、あの己の力を過信しすぎてる私が1番嫌いな人種の男ね。アイツなら1番最初に潰したわよ。嫌いな人種だから」
「なっ・・・!」
「・・・誰が言葉を発していいなんて言ったかしら?」
ギロッと睨まれ、男は震えて口を閉じる。
ふぅ、と溜息をつき、髪をかきあげた。
「にしても・・・困ったものよね。仕事を終えたばかりだというのにエルザは・・・まぁ、結果は雑魚の相手だけだったしどうって事無いんだけど」
1人呟き、また溜息をつく。
ロングヘアが風に靡き、大きく開いた背中の白い紋章が見えた。
座っていた樽から降り、その場を後にする。
途中でくるっと振り返り、また溜息をついた。
「・・・流石にやりすぎてしまったわ。マスターに怒られないといいけど」
建物は見るも無残に破壊され、中にいる男たちはほぼ半殺し状態。
そりゃやりすぎだろう。
「次も雑魚の相手だったら許さないんだから」
そう言い残してティアは去っていった。
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