鉄の森編
鎧の魔導士
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残ったギルド。
ルーシィの疑問にルーが微笑む。
「ティアはギルド最強の女問題児・・・それは知ってる?」
「うん・・・確か半殺しにする人よね」
「あいつは俺やルーと同じ元素魔法を使う女魔導士だ」
「元素魔法?」
「その名の通り、元素を操る魔法。似た魔法もあるけど他の魔法より明らかに強くて、使えるのは各元素に1人なんだ」
「へぇ〜・・・って事は、ティアさんもエルザさん並みに怖いって事?」
そう呟いた瞬間、行きたくないと騒いでいたナツとグレイの動きが止まった。
ルーとアルカも困ったように顔を見合わせる。
「え?え?」
ルーシィが首を傾げると、ミラが困ったように笑った。
「ティアはギルドの中じゃ氷の女王って呼ばれてるのよ」
「氷の女王?何でですか?」
「ティアは普段から冷静沈着なんだけど・・・」
「怒ると・・・な」
「な、何!?」
尋常じゃない雰囲気にルーシィは慌てる。
「そ、そそそうだった・・・」
「明日はティアもいるんじゃねーか・・・」
「「ますます行きたくねーっ!」」
頭を抱えるナツとグレイ。
「な、何なのよぉ・・・」
「ナツは昔、ティアに勝負を挑んで殺されかけたのよ」
「えぇっ!?」
「グレイはパンツ1枚で歩いてるトコ見つかって半殺し」
「でもまだマシだぜ?ロキなんて怒りの形相のティアに包丁突きつけられてんだから」
「あー、アレは凄かったよね〜!首に包丁突きつけてさ〜」
「怒りの形相の時のティアは感情を完全に消してるからな。違う意味で怖ぇんだよ」
どこか楽しそうに話すルーとアルカに対し、ナツとグレイは「この世の終わりだ」とでも言いたげなほど沈んでいる。
すると突然ナツが起き上がってルーシィを見た。
凄い気迫に思わずルーシィはビクッと震える。
「おおおおおっ!」
「きゃあっ!な・・・何すんのよオォオ!」
ナツは目に見えないような速さで・・・。
「お前、今からナツだ」
「無理だって」
「あい」
ルーシィに自分のマフラーとベストを着せ、自分の様に前髪を上げた。
ここは魔導士ギルド、鉄の森。
「あの鎧女、どこのギルドの者よ」
「知らね」
「いい女だったなァ・・・くそっ!声かけときゃよかったぜ」
「オメーじゃ無理だ」
「何だとっ!」
文字通り丸い男と髪の毛が立った男がもめている。
「カゲヤマはまだ戻らねぇのか?」
「あれの封印を解くのはそう簡単じゃねぇはずだ。仕方ねぇよ」
鎌を持った男に言われ、1人の男が返す。
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