鉄の森編
鎧の魔導士
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ないほどの汗が吹き出す。
その時。
ズシィン・・・。
ズシィン・・・。
地響きのような音が聴こえてきた。
「俺・・・帰るわ・・・」
ロキが震えた声で呟く。
だんだんと地響きが大きくなり、固唾を呑むギルドメンバーたち。
そして、鎧を纏い巨大な角を持った緋色の髪の女性・・・『エルザ』が帰ってきた。
「今戻った。マスターは居られるか?」
「おかえり!マスターは定例会よ」
「そうか・・・」
持っていた巨大な角を置きながらエルザが尋ね、ミラが答える。
「エ、エルザさん・・・そ、そのバカでかいのは何ですかい?」
「ん?これか。討伐した魔物の角に地元の者が飾りを施してくれてな・・・綺麗だったのでここへの土産にしようと思ってな・・・迷惑か?」
「い、いえ、滅相もない!」
「討伐した魔物の角・・・か」
「すげ・・・」
感心のような驚きの様な言葉が呟かれる。
「それよりお前達。また問題ばかり起こしているようだな。マスターが許しても、私は許さんぞ」
そう言ってエルザがメンバーを睨む。
その視線に多くのメンバーの体が震えた。
・・・まぁ、ルーはそんな空気を感じているのかいないのかニコニコ笑ってるし、アルカは若干呆れた様な表情でエルザを見つめている。
「な、何・・・この人・・・」
「エルザ!とっても強いんだ」
「ティアと同じくらい強いよ」
ルーシィの呟きにハッピーとルーが答える。
「カナ・・・なんという格好で飲んでいる」
「う・・・」
「ビジター、踊りなら外でやれ。ワカバ、吸い殻が落ちているぞ。ナブ、相変わらず依頼板の前をウロウロしているのか?仕事をしろ」
一通りダメ出しをした後、ふぅ、と溜息をつく。
「全く・・・世話が焼けるな。今日の所は何も言わずにおいてやろう」
随分色々言っていたが・・・。
「風紀員か何かで・・・?」
「エルザです」
「ところでナツとグレイ、ルーとアルカはいるか?」
「ハイハーイ。僕ならここにいるよ〜」
「俺もいるぞ」
エルザに呼ばれてルーは呑気にニコニコと、アルカは片手をあげる。
そして同時に名前を呼ばれたナツとグレイは・・・。
「や、やぁ・・・エルザ・・・お、俺達・・・今日も仲良し・・・良く・・・や、やってるぜぃ」
「あい」
「ナツがハッピーみたいになった!」
体中から汗を吹き出し、先ほどとは打って変わって肩を組んでいた。
「そうか・・・親友なら時には喧嘩もするだろう。しかし私はそうやって仲良くしてるところを見るのが好きだぞ」
「あ、いや・・・いつも言ってっけど・・・親友って訳じゃ・・・」
「あい」
「こんなナツ見た事ないわっ!」
「驚くよね〜」
「アンタ、驚
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