02シュミクラム
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からだな。それと、リミッターがある場所以外は動けるようになっても行くな」
「……わかった」
心配してくれるのは分かるので大人しく従っておく。食べ終わったら洗い物をして、地下室にあるベットで横になって神経挿入子(ニューロ・ジャック)にワイアード(有線)で接続する。これは他者による外部からの強制離脱が可能なため、リミッター・オフ・エリアではワイアードでの没入が望ましいとされているからだ。いかないにしても、ワイアードにするよう、口を酸っぱくして言われている。
俺が入った場所はホームエリアにある訓練所だ。ここはリハビリなどでも使われる。脳内から思考でシュミクラムへと身体を変化させる。
【移行】
電子体の身体が作り変えられて、ロボットの姿、シュミクラムになる。その姿は本来よりはかなり小さいが、バンシィに間違い無い。
武装はリボルビング・ランチャーと呼ばれる回転式の弾倉を持つ4連グレネードランチャーが装着されたビーム・マグナムを始め、60ミリバルカン砲×2、ビーム・サーベル×4、アームド・アーマーDE(メガ・キャノン)×1、アームド・アーマーVN×1だ。
「どれもオールグリーン。問題は……あった」
やっぱり、エネルギー効率が悪い。割り当てられた演算能力だけじゃ足りない。長時間の戦闘ではシステムダウンの可能性がある。シナンジュは既に実戦投入されているんだから、そのへんも考えないとな。そうなるとプラグインを作って強化するしかないか。
「どっちにしろ、先ずは動かすかな」
インストールしたての場合は歩行訓練だけで一日潰れてしまうらしい。俺自身の膨大な演算能力と自己進化のナノマシンでさっさと動きをマスターするためにシュミクラムを動かしていく。男の子の夢、人型ロボット……実に素晴らしいじゃないか!
御蔭で歩行訓練から武装の確認。プラグインの作成とどんどん更新していける。気がつけば夜も遅くなって、晩御飯の時間だった。でも、プラグインは完成したので母さんに送っておく。これでシナンジュも大丈夫だろう。
取りあえず、離脱を行って食事の準備をしようと思ったのだが、取り込み中のようだ。
「シゼル、こっちの服はどうだ?」
「しかし、いや……これはこれで……」
見たら駄目だと思って、キッチンで料理を作る。その後は適当に食べてから、ノイ先生のを置いてまたダイブを行い、仮想世界で訓練をする。ちゃんと動けるようになったら、無人化されたドローンと呼ばれるシュミクラムの無人機を呼び出して、軽く戦っていく。だが、母さんが持っている無人機では直ぐに相手にならなくなってきた。解析して予測すれば直ぐなのだ。それに、この世界は難易度がVERY EASYからVERY HARDまである5段階のうち、どれかもわからな
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