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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第3話 対面〜高町一族〜
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・・・・・いや。

 反らせると見せかけて、左足を軸にして俺に回し蹴りをかましてきた。



「っ!?」



 突然のことで対応できず、まともに蹴りを受ける。


 右太ももに直撃。そこを中心に痛みが走る。






・・・・
 だが、幸いにもまだ子供の蹴りだ。
 痛みが走った程度で、膝を折るには至らなかった。




 回し蹴りが完全に決まったのを確認した司は、蹴った足をすぐに戻し、バックステップで俺から距離をとる。


 俺もバックステップで、司と距離をとる。









「はぁっ・・・・・・・・・・・はぁっ・・・・・・・・・」


 距離をとったのは、おそらく息を整えるためなのだろう。
 司は、ここからでもよくわかるくらい、肩で息をしていた。



 まあ無理もないか。
 10分間休憩もなしに動き回ったんだ。床に這いつくばってないだけマシか。



「そろそろ、休憩入れるか?」


「まだ・・・・・・・・・・・っ、もう少しだけ・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・はぁ」
 



 強情なところは達也さん譲り、か。

 いや、一度言ったら止まらないのは、なのはと一緒か?



 だが、これ以上続けさせて体を壊してもいけない。

 しかたない。少し・・・・・・本気を出すか。



「・・・・・・行くぞ」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 本気を出そうとしているのを感じ取ったのか、司の目の色が変わった。
 いや、吹っ切れたというべきか?



「・・・・・・・・・はぁ!」


 だが、関係ない。

 左の小太刀をまっすぐ、司に向けて素早く突き刺す。



 単純だが、それでいて避けづらい一撃。
 司もそれが分かっているから、わざわざ防御に回ろうとはしない。

 俺から見て右側に、滑るようにして避ける。
 が、それがいけなかった。


「!?」


 右に避けたことで、今度は右の小太刀の射程距離に入った。


 これを左に避けるか、その場で避けるかすれば、次の一撃にも対処できたはず。
 まあ、突きをよけられただけ上出来か。



「(悪く思うなよ・・・・・・・・・・・・ッ)」


 突きを避けたことで、司には大きな隙ができた。

 俺は一旦稽古を終わらせるため、というか司の意識を飛ばすために、アイツの首めがけて小太刀を振るい・・・・・・・・・・・




























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