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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第3話 対面〜高町一族〜
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ガンと鈍い音。
 思ったより強い衝撃で、恭弥さんの攻撃を受け切るより先に、俺の体が後ろに押し戻されてしまった。



 バランスを崩したが、なんとか体勢を立て直した。






「おいおい、大丈夫か?」



「な・・・・・・なんとか」




 戦闘中でありながら、恭弥さんに心配されてしまった。




 だけど・・・・・・なぜ?防御の仕方を間違えた?


 いや、違う。この程度の攻撃は死ぬ前に何度も受けてるし、ここまで押されることはないはず。
 だったらこれは・・・





「(体重が・・・・・・・・・・・・軽くなりすぎだ!)」




 それは転生してすぐの俺が気にしていたことだった。


 転生前に比べ、半分以下に落ちた体重。
 それに加えこの低身長で、強い一撃を出せるはずも、今の恭弥さんの一撃を受け切れるはずもなかった。

 さっきの俺の一撃も、せいぜい不意打ちで驚かせた程度なんだろう。










「(落ち着け落ち着け・・・踏ん張れないならどうする・・・・・・・・・?)」





 今までの戦いの中で考え出した戦術を、頭の中で再構築。




 自分より大きな敵の力、その勢いを利用して反撃、自身の攻撃の弱さを補うため、カウンターを狙う。



 リスクが高いが、今の自分にはこれが最も適している。






「それじゃ改めて・・・・・・・・・・・・ハアッ!!」



「グッ!」


「ほらどうした司!足が止まってるぞ!」




 そうと決まれば実践あるのみ。
 だが、あの恭也さんがそう簡単に隙を見せてくれるとは思わない。



 どうする・・・?
 




















 答えは簡単だ、こちらから隙を作ってしまえばいい。


 某錬鉄の英霊が得意とする戦い方。

 あえて自ら隙を作ることで、そこに相手の攻撃を限定するという戦法。
 これを実践してみるか・・・









?-side恭弥-




「(どういうことだ・・・・・・・・・?)」



 すでに試合を初めて10分。
 今までの司なら、道場の床に倒れ込んでいてもおかしくない運動量だ。


 そうだというのに。



「はぁぁぁっ!」


「っ!」

     ・・・
 またもや司からの一撃。

 右の小太刀の振りあげを、体を仰け反らせることで避ける。

 すると司は、小太刀を振り上げたことで、同じく仰け反った体をさらに反らせて・
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