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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第3話 対面〜高町一族〜
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 もはや何度目かわからないが、改めて強く生きていく決心を固めた俺は『OPEN』と書かれた看板のついたドアを開け、店の中に入った。





「いらっしゃいま・・・・ってあら、司くんじゃない」


「こ、こんにちは、桃子さん」





 店に入ってすぐに出迎えてくれたのは、士郎さんの奥さんこと『高町桃子』さん。
 士郎さんと一緒にこの翠屋を経営する高町家の母・・・なのだが・・・






「(若い・・・というか、綺麗・・・)」


 士郎さん同様、若々しい。
 とてもじゃないが、三人の子を産んだお母さんには見えないな・・・




「はい、こんにちは。その格好・・・今日はトレーニングでもしてきたの?」


「いえ、というか、むしろ今日からトレーニングを始めるところです」




「・・・・・・・・・ああ、そういえば恭也が司くんの稽古を付けるって言ってたわね。だからそんな格好してたんだ」




 ちなみに今俺が着ているのはよくあるスポーツウェア。というかジャージ。
 中は動きやすい服装ということで、黒のタンクトップ一枚である。





「まぁ、頑張ってね」


 短く簡潔だが、桃子さんからエールをもらった。
 それだけで、なんとなくやる気が出てきた気がした。





 俺はそのまま士郎さんが向かった道場へと足を進めた。





















「このままどんどん強くなって、将来はなのはも守れるくらいにならなくちゃね♪」


 桃子さんが何か言ったようだが・・・上手く聞き取れなかった。まあ、いいか。あまり重要なことでもなさそうだし。














?―高町家道場―




「来たか、司」


「はい、よろしくお願いします。恭也さん」


 道場の中央、俺を待ち構えるかのように立っていたのは、高町家の長男『高町恭也』。
 高町家一子相伝の剣術、『御神流』の継承者・・・だったか?よくわからん。
 とにかく、そんな人が今、俺の目の前にいる。




「司、いくら達也さんがお前に剣の稽古をつけていたとはいえ、お前はまだ未熟だ。無理をしても、体を痛めるだけだぞ?」


「わかってますよ。まあ、自分なりに練習はしてみてるんですけど・・・」




 そう、練習はしていた。『自分なり』には。


 少なくとも、この世界の俺が父親に習っていたとかいう剣術とは雲泥の差があると自負している。


 だがそんなことよりも重要なのは・・・



「(結局、また戦わないとい
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