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魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第3話 対面〜高町一族〜
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目に見えるゴミはもちろんのこと、部屋の隙間にもチリひとつなかったぜ!
「さて、掃除も済んだことだし・・・司君、行くか?」
「・・・・・・はい?行くってどこに?」
うん?どこかに行く予定なんてあったか?
掃除中の会話にも、そんな話題は出てこなかった気がするけど・・・
「翠屋に決まってるだろう。恭也から聞いたぞ。『少しでも記憶を取り戻したいから、暇なときに稽古をつけて下さい』って頼んだそうじゃないか」
「(ハァアアアアアアアアアアアアッ!?)」
衝撃の・・・ってもういいわ!なんか疲れるわ!
ていうかここで生きてた俺!一体何てことを頼んでんだ!
あれか?「なんなんだ、この感覚・・・お前とこうやって戦っていると、俺の中から何かが・・・湧き出てくるような・・・」的なパターンのやつか!?
九歳にして早くも厨二病患ってんのか!?
「士郎さん、ちなみにその稽古っていつから・・・」
「ん?今日からと聞いているが・・・もしかしてやっぱり記憶が・・・」
「大丈夫です!覚えてますよ!?そういえばそうでしたね!いや〜最近色々とありすぎてすっかり忘れてましたよ!そうでしたね!今日からでしたね!」
もういいよ。あきらめましたよ。どうせ神様には逆らえませんよ・・・・・・
「よし、司君は動きやすい服装に着替えてくるといい。私は玄関で待っているから」
「あ、はい、分かりました」
そう言われ、俺はすぐにタンスのある和室に向かった。
え?服?・・・サイズがぴったり、かつ色々なジャンルのがタンスの中にぎっしり詰まってましたが、何か?
は?最初に着ていた服?・・・体が縮むと同時に服も縮んでいましたが、何か?
?―十分後―
「(徒歩1分以下、だとぉおおおおおおおおお!?)」
士郎さんに連れてかれてやってきた翠屋。
自宅に帰るときは別の道を通っていたから気がつかなかったが、本当に歩いてすぐのところに建っていらっしゃいましたよ。
「(もう、無理だろ・・・)」
転生しておいてこんなこと言うのもなんだが、あれだけ裏事情のある家庭(俺のみ)とその親戚(高町一族)がこれだけ親しくやってるんだ。そんな中にいる俺が静かに生きていくことなんてできるわけがないじゃないか!
まあ、仕方がないか。せめて危険な目に合わないように充分気をつけて生きていこう。
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