暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはSCARLET 〜紅い狼の伝説〜
第3話 対面〜高町一族〜
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ある仏壇を見た。
そこには息子ながら一度も話したこともない両親の写真が二枚。
「君のお父さん『達也』とは古い付き合いでね。私の仕事によく付き合ってくれていたんだ」
紅神達也、それが俺の父親の名前らしい。
でも待てよ、父親と士郎さんが古い付き合いで、同じ仕事・・・まさか。
「あの、仕事って一体・・・」
「ん?ああ、要人のボディーガードだよ。達也には・・・その・・・いわゆる情報収集を頼んでいたんだ」
マジか!?うちの親父結構ブラックな世界の人間だったよ!?
ここに来て衝撃の事実!
「まあ、思い出せないのも無理はない。達也自身、君の前では仕事のことは話さなかったし、そもそも、君が『記憶喪失』になってからは、私もあまり達也のことは話してなかったしね」
「記憶喪失!?」
衝撃の新事実その2!ていうか、神様のじいさんはどんだけ俺の転生の違和感を消すためだけに設定作ってんだよ!いくらなんでも頑張りすぎだろ!?
「おや、忘れたのかい?君は半年前の事故で記憶を全て失っているんだよ?」
衝撃の新事実その3!ってもういいわ!
俺はその場で頭を抱えた。
いや、もうなんか申し訳ないわ!
だって、ただ転生しただけなのに俺が『転生者』だってバレないための工作をこんなにしてくれてるんだぜ?
もうじいさんの方に足向けて寝れんわー
「どうしたんだい?もしかして、また記憶が・・・」
「い、いえ!大丈夫です!もちろん覚えていますとも!」
オーバーなリアクションをしたせいか、士郎さんが心配してくれた。
士郎さん、違いますよ!別に記憶喪失じゃありませんよ!
いや、記憶に“フィルター”かかってるから違うとも言いづらいけど!
「そ、そうか。ならいいんだ」
俺が無事なのを確認したのか、士郎さんは安心したかのようにため息をついた
・・・この世界の俺、どんだけ心配かけさせてるんだ・・・?
でもまあ・・・
「(まあ、心配されてるだけ、幸せってことだよな)」
そんな場違いなことを考えながら、俺は士郎さんと一緒に家の掃除を始めた。
?―三十分後―
え?やけに掃除が早くないかって?
そりゃあそうですとも。さっき初めて帰ってきたばかりなんだから。
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