暁 〜小説投稿サイト〜
豹頭王異伝
暁闇
ゴーラ王の憂鬱
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
き上げてやるが、次に会ったが百年目だ!!
 恨み晴らさで置くべきか、素っ首を捻じ切ってやるから覚悟しておけ!
 他力本願の爺め、覚えておれよ!!)

 戦場の上空からグラチウスの気が闇に滅し、イェライシャの気も消滅。
 パロ最強の上級魔道師は古代機械から片時も離れず、南の鷹と決裂せずに済んだが。
 騎馬の民に夜襲を受け新生ゴーラ軍、中原に猛威を揮う戦闘集団は大混乱に陥った。
 破壊王の異名を持つ最高指揮者の行方は杳として知れず、身動きが取れぬ。
 留守を預かる副官も途方に暮れ、行動の見通しが立たず翌昼まで行軍停止となった。

(えい、くそ!
 飲んだくれの王めが!!
 人を恨む事しか知ろうとせず、成長しようとせぬチチアの赤子め!
 一体、何処へ消え失せおったのだ!?
 豹めが先に、マルガへと入ってしまうではないか!
 マルガを血の海に沈め、恨みの念を利用せんと計画しておったのだぞ!!
 折角、用意周到に段取りを付けてやったと云うのに!
 わしの努力が皆、無駄になってしまうではないか!!

 ユリウスの阿呆め、全く使えん奴じゃ!
 何を手間取っとるんじゃ、ヴァラキアの恨み児をとっとと連れて来んか!!
 イェライシャのくそだわけは目出度く、キタイへ厄介払いとなり竜王の餌食と化すであろうに。
 絶好の機会が到来したと云うのに、何処をほっつき歩いておるのだ?
 已むを得ん、闇の司祭様が自ら動くしかあるまい。
 己の不幸を責任転嫁する事しか考えようとせぬ餓鬼、ゴーラの馬鹿王を連れ戻すしかあるまい)

 古代生物の相棒を探し廻る事、数タルザン後。
 闇の司祭グラチウスは逃げ廻る相棒、ユリウスを発見。
 執拗に追い掛ける蛞蝓に似た妖怪、クロウラーは一撃で消滅。
 ユリウスの記憶を走査し、ヤンダル・ゾックの暗躍を知った。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ