魔法先生ネギま!
0393話
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を……何っ!?」
同時にシルの影へと干渉。影精を束ねてその四肢へと巻き付けて動きを封じる。
そして動きの止まったシルへと10本の影槍がその鋭い穂先を向けたまま突き進む。だが……
「かああぁぁぁぁっ!」
大きく開いたシルの口から、気を纏わせた衝撃波のような物が吐き出され影槍全てを砕いていく。いや、影槍を砕いた程度では対して威力が下がらずにそのまま後方にいる俺の方へとその衝撃波が襲い掛かる。
「ちぃっ!」
舌打ちし、瞬動で跳躍。同時に背中の羽で空中へと逃れる。
「上に来ると思ってましたよ!」
その瞬間、上空へと逃れた俺を出迎えたのはラナの剣。俺を真っ二つにせんと頭部目掛けて鋭く振り下ろされた。
「その程度で!」
羽を使い、バレルロール状に回転しながら剣を紙一重で回避しつつ、すれ違い様に額の深紅の角の効果を使ってラナの進行方向に直径2m程度の炎を作り出す。
「やりますね!」
だが、ラナも然る者。俺がやったように虚空瞬動を足場にして急激に方向転換。炎に突っ込むのを免れる。
お互いの第一手が終了し、背中の羽を羽ばたかせて距離2人から距離を取り、フワリと地上へと着地する。
「はははは」
そんな俺を見ながら、何故か笑みを浮かべるシル。それも戦いを楽しむとかそういう意味の獰猛な笑みではなく、無邪気な笑みと表現してもいいような笑みだ。
「どうした?」
「いや、やっぱり世界にはまだまだ強い奴がいるんだと思ってな。俺やラナもそれなりの力を持つと自負していたが、まさか俺達2人を相手に互角以上にやり合える奴がいるとは思いもしなかった」
「まさにその通りですね。いやいや、ここで貴方と戦えて良かった。このままでは慢心していたかもしれませんからね」
「けど、そんなお前だからこそ……見せよう。俺の……」
「そうですね。そんな貴方だからこそ……見せましょう。私の……」
『全力を!』
2人の声が揃った瞬間、シルが四つん這いになり雄叫びのような声で吠える。
ラナもまた、高い声で鳴く。
そんな様子を見ていた俺もまた、油断出来る相手ではないと判断して早速手札を切る事にする。
『アリアンロッド 契約に従い、我に従え炎の覇王、来れ浄化の炎、燃え盛る大剣、ほとばしれよソドムを焼きし火と硫黄。罪ありし者を死の塵に……燃える天空! ……固定、掌握! 術式兵装白炎ノ宴!』
炎系統の魔法でも最高レベルの破壊力を持つ『燃える天空』を使った闇の魔法。魔法球を手に入れてからあやか達を外へと出して、時差を最大にして練習を重ねてようやく形にした、魔法的な意味での俺が使える現在最大の切り札。
『おおっとぉっ!? これは、これは一体何が起きているのか! シルザリア選手は4mを越え
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